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 2017年3月6日 突貫作業

 ここ数日、机の前に座りっぱなしである。座ったまま、パソコンでの作業に追われている。実に多忙な日々である。
 と書くと、何やら私の事業が本格化し、富裕な暮らしへの道をまっしぐらに突き進み、

 「ブラボー! 67歳の起業」

 と悦に入っているように聞こえるかも知れない。うん、私だってそう聞いて欲しい、解釈してほしいのは山々であるが、実は違う。
 暇だから、突貫作業に勤しんでいる。

 仕事に関していえば、ボツボツと、私に仕事をさせたいという方々が登場していただきつつある。だから、4月からはいまほど暇をもてあますこともなかろうと思っている。
 それで、なのである。一文の得にもならない突貫作業に充てる時間は、ひょっとしたらいましか持てないかも知れない。だからの突貫作業である。

 実は、我が家に保存されている音楽ファイルを、MP3に変換する作業に追われている。つい先頃までは、24bit88.2KHzにアップコンバートする作業を延々と続けていたのだが、いまは一転して、ファイル容量が小さなMP3への変換作業、ダウンコンバートを続けているのである。

 きっかけは、もう7,8年使い続けいているiPodのバッテリーがへたったことだ。フルに充電しても、1時間ももたない。まあ、バッテリーの劣化は仕方がないことである。
 あわせて、容量不足が気になり始めた。32Gの内部メモリーがあるのだが、すでに満杯。ネットワークオーディオにしてから増え続けいている新しい音楽を入れる余地がない。iPodはメモリーカードを挿してメモリーの容量を増やすことができないから、何ともならない。

 そこで考えた。買い換えよう
 では、何に買い換える? iPodの64Gか? でも、それでもいつかはメモリーの限界が来る。それに、iPodではハイレゾの再生ができない。まあ、車の中で聞く音楽だからハイレゾである必要はないが、我が家にはアップコンバートまでした音源がたくさんある。再生できるに超したことはない。

 こうした条件から、買い換えの対象は、カードの差し替えで記憶容量を増やせる機種、ハイレゾ再生ができる機種、そしてできるだけ安い機種、に限定した。こうして選んだのが、SONYNW-A35である。
 まず、128GまでのマイクロSDカードを挿せる。ハイレゾ再生もできる。つまり、flacファイルをそのまま再生できる。そして価格は2万円強。落ち目のSONYの製品ではあるが、条件にピッタリである。
 というわけで先週、近くの量販店で1台買い求めた。ネットとさほど価格の開きがなかったからである。

 さて、再生機は買った。次にやらねばならないのは音源を作ることである。これ、ハイレゾ再生ができるとはいえ、私のflacファイル総体はすでに1.2テラを超している。これをそのままカードに移していたら、128Gのカードが10枚は必要となる。安いものでも1枚6000円ほどするから、それだけで6万円。
 これは、

 「安いもの」

 という方針に反する。だとすれば、ずっと少ない容量で済むMP3にするほかない。
 私の突貫作業は、このようにして先週末から始まったのである。

 ファイル変換には、例のdBpowerampを使う。アルバム1枚の変換に要する時間は1分前後。

 「この音楽ファイルを変換してこのフォルダに入れよ」

 と指示すると、瞬く間に作業を終えてくれる。
 それはいいのだが、作業を始めて困ったのは、手持ちぶさたであることだ。指示を下しさえすれば、あとはパソコンがやってくれる。アルバム1枚に1分前後しかかからないとはいえ、そこに空き時間ができる。命令を下したあと、作業が完成するまでは、何とも手持ちぶさたなのである。
 それも、もう少し時間がかかるのなら、本を読むとか、ほかの作業をするとか、時間のつぶし方はある。だが、である。1分前後たてば、次の指令を出さねばならない。だから、この1分前後は何にも使えない時間になってしまうのだ。

 まあ、それは仕方がない。私が私の事情で進めている作業だから、誰を恨むわけにも行かない。例のO氏は、私の努力のほどを知ってか知らずか、

 MP3になったら、俺にもちょうだい」

 とおっしゃる。まあ、変換されたファイルはいくらでもコピーできるのでOKした。でも、私だけが何故苦労する? と不思議な気がしないでもないが、これでお金をもらったりしたら手が後ろに回ることにもなりかねないから、これは友情の証のプレゼントであると考えることにする。

 で、突貫作業のおかげで、目標の7割程度はファイル変換が済んだ。すでに、車に持ち込んで聞いた部分もある。そこで、この作業で気がついたことを挙げてみよう。

 dBpoweramp、なかなか使い勝手胃のいいソフトだが、時折

 「あれっ?」

 ということがある。ほんのたまにだが、変換に失敗するのだ。そんなときは、かつてCDからのリッピングに使っていたXLDというフリーソフトを使う。すると、できてしまうのである、ファイル変換が。
 フリーソフトが有料ソフトよりきちんと仕事をする。ほかの機能はdBpowerampに劣るとはいえ、XLDとはなかなか優秀なソフトである。

 実は、Eric Claptonの音楽だけ、flacのままでNW-A35に入れて車で聞いてみた。結論を先に書けば、車で聞くのにハイレゾは必要ない。確かにややすっきりした音に聞こえないこともないが、所詮は車の中なのだ。MP3で充分である。
 それに、このNW-A35iPodより音がすっきりする。つまり再生音質はこちらの方が好ましい。予期せぬ喜びである。

 とはいえ、操作感はiPodの方が遥かに上だ。NW-A35はタッチパネルの反応が悪く、液晶部分も小さいから操作がやりづらい。カードを差し替えると、その度にかなりの時間をかけてデータベースを作り直すのも困る。また、アーティストで検索すると、例えばBob Dylanが沢山出てくる。
 ねえ、SONYさん。iPodに世の中引っかき回されたあとに世に出した製品なのに、iPodに勝っているのはカードを挿して記憶容量を増やせることとハイレゾ再生ができることだけ、というのはいかがなものか? デザイン、操作性、すべてを含めて追いこしたモノを作らなければ意味がないのとちゃいますか?
 それとも、安い機種を買ったからこんなモノで、高額な機種にすれば私の不満は解消されるのかな?

 それに。だ。NW-A35でマイクロSDカードを使おうとすると、NW-A35にしたがってフォーマットしなければならない。で、フォーマットしたカードは、私のMacでは認識しない。認識してくれれば、苦労してMP3にしたファイルをドラッグ・ドロップでカードにコピーすればいいのだが、認識しないからSONYから専用のソフトをダウンロードし、毎回NW-A35をパソコンに接続して音楽亜フィルを転送しなければならない。
 どうして、一般的なFAT32あたりのフォーマットで動くようにしてくれなかったのかね? 

 という幾多の不満を抱えつつ、でも、NW-A35を使い始めた私である。となれば、トコトン使うしかない。
 という次第で、多分明日も、突貫作業の残りに取り組むことになるであろう私でありました。


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