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 2016年12月5日 毎日

 しかし、である。
 とりあえず、毎日きちんと生活している。1日は24時間。ま、7時間は眠るとして、残りは17時間。それだけの時間、己の自由意志に基づいて何かをしているにもかかわらず、さて、日誌を書こうとすると、ちっともネタが思い浮かばない。
 私はいったい、どんな時間の過ごし方をしているのか?

 今日は朝から、群馬大学理工学部に行ってきた。11月末に開いた例の飲み会に初めて顔を出してくれた先生を尋ねた。メガデータの解析が専門だと聞いた。
 で、ちょっとしたお願い事をして、人を紹介していただいて、それから1軒寄り道して、妻女殿に命じられた買い物に回った。

 「農協の店に、下仁田ネギのことを聞いたのよ。そしたら一箱2580円で、注文したら3日ぐらいで入荷するんだって。2箱頼んできて」

 はいはい、分かりました。ご用命のままに動きます、はい。
 の下仁田ネギ、妻女殿が長男と電話でお話をされたと思っていただきたい。その電話で長男が、

 「あの博多のうどん、凄く美味いからさ、この前みたいに2つっていう少量じゃなくて、ドンと送ってくれない? あ、それから下仁田ネギも出始めたよね。うちのかあちゃん、好きなんだ、あれが。下仁田ネギも送って」

 とねだったのだという。聞いた私は、

 自分で注文しろ、っておっしゃったらいかがですか?」

 と感想を述べさせていただいたのであるが、さて、我が妻女殿には耳があるのか? 耳から入った情報を解析する脳の働きは正常なのか。今日になったら

 「下仁田ネギ、注文してきて」

 である。2箱になったのは、我が家での消費もお考えになった結果であろうと推察する。
 ついでに書けば、買い物をして帰宅した私を待っていたのは、新たなる業務命令であった。

 「これ、博多のうどん屋さんにファックスして」

 そう、博多のうどん(因幡うどん=通販で買うのも、高いが美味い!)も我が家で注文し、クロネコヤマトに配送料を支払って長男宅までお送りになるようだ。かくして長男の願いはすべて聞き届けられた。
 長男はすでにして42歳。ふむ、それでも母と子であり続けるか。

 そうそう、買い物はそれだけではない。渡されたメモにはテーピング用のテープから牛乳、オレンジジュース、ラーメン、柿、バナナ、レタス……、様々な調達すべき品目が書かれていた。農協で下仁田ネギの注文をし、手に入るだけの野菜、果物類を買い集めた私はその足をスーパー、ヤオコーまで延ばし、買い物に精を出したのであった。
 
 昼食を終えたあとは別に仕事もなかったので、読書に勤しんだ。いや、単なる読書ではない。経営書の解読である。

 何故私が経営書を? ふむ、これは少し解説がいるかも知れない。
 私を桐生に引き止めた方々の多くは経営者である。これから多大なご負担をかけることであろう。であれば、私も皆さんのために何かをしなければならない。前回の日誌では、その一部をご紹介した。そこに書かなかったのが

 「経営に役立ちそうな本の紹介」

 である。役に立ちそうな経営書を私がまず読み、いいと思ったら単文で紹介する。私と違って忙しさに追われている皆さんは、まず私の単文を読んでいただく。読んで、

 「なるほど」

 と思われれば、その本をご自分でお読みいただけばよい。私の単文だけで用が済んだと思われれば、それっきりにされても結構、という趣旨である。

 経営とは勉強と実践の積み重ねであろう。であれば、その勉強の一部を、時間の節約、という形でお手伝いできないか、と思ったのである。

 で、先日の発足式では2冊の本を要約した文書をお渡しした。

 競わない地方創生——人口急減の真実(久繁哲之介著、時事通信社)
 予想通りに不合理(ダン・アリエリー著、早川書房)

 である。

 前者は文字通り、衰退を続ける地方が元気を取り戻すにはどうするかを記した本だ。この中に、地方企業たるもの、自分のNo.1を持たねばならないとあって嬉しくなった。これは、前回書いた私の朝日ホール支配人時代に実践した経験と重なる(当時は、こんな本は読んだこともなかったが)。それでご紹介した。

 後者は行動経済学の学者の本だ。人は自分ではすべてにおいて自分なりの合理的な判断を積み重ねていると考えている。ところがどっこい、人生とはそれほどたやすいものではない。
 この本によると、こんなことがあった。雑誌「エコノミスト」(といっても、毎日新聞が出している日本の雑誌ではない)がこんな広告を出した。

 Web版:年間59ドル
 印刷板:年間125ドル
 印刷板とWeb版のセット:年間125ドル


 さて、あなたならどれを選びます? MIT(マサチューセッツ工科大学)の大学院生100人は、Web版16人、印刷版0人、セット84人だった。
 では、と実験のため、広告を一部変えた。

 Web版:年間59ドル
 印刷板とWeb版のセット:年間125ドル

 すると、同じ100人であるにもかかわらず、Web版が68人に増え、セットは32人に減った。これって変じゃない? アメリカでも知性の高さで1、2を競うMITの学生がこんな不合理な判断をするか?
 つまり、印刷板はおとりなのである。このおとりのおかげで、セット版がいかにも割安に見えてしまう。これを外すと68人がWeb版にしたのに、おとりがあるとこのうちの52人が125ドルもするセット版を買ってしまうのである。

 この本は、このような、人間の不合理な判断を学術的に摘出したものだ。これって、会社経営に役に立たないか? 私はそう思ったのである。そして、こんな本、会社の社長さんはなかなか手に取りそうにないではないか。だったら、私が紹介しよう、と決めたのだ。

 で、いま取り組んでいるのは

 ストーリーとしての競争戦略(楠木建著、東洋経済新報社)

 である。本文が500ページもある大著で、これまでに2度読んだが、部分的には違和感も覚えるが、なかなか面白い本である。で、著者は一橋大学の先生なので、中身はかなり詰まっている。さて、これを短く紹介することができるか?
 と思いながら取り組んでいる。

 で、そんな作業をしている我が机の上には、これから読むべき経営書が4冊積んであり、Amazonに注文したがまだ届かない本も数冊ある。当面の暇つぶしにはもってこいの作業? かもしれない。

 が、陽光がかげる時刻になると、私にはやることがある。そう、本日3回目のパイプだ。何故陽光のあるうちにやらねばならないのか。それは屋内ではできないからである。真っ暗な中で1人、20分も30分もパイプから煙を吐き出すのは寂しい。というか、いくらタバコが美味しいからといっても退屈な作業になる。よって、太陽光で読書ができる時間内に3度目を終わらせねばならないのである。

 無事タバコが燃え尽きると、階段の上り下りだ。自宅のすぐ前にある37段の階段を、いまは7回登り降りするトレーニングだ。登る段数は259段。情けないことに、4回目になると息が切れてくる。足だって悲鳴をあげ始める。それを無視して登る、降りる……。
 今日はほんの少しゆとりを残してトレーニングを終えられたような気がする。この調子が継続すれば、来週は回数を増やす予定である。8回? 10回? 
 まあ、それはその時の気分次第である。

 終えて部屋に戻り、Bob Dylanを聞きながらこの雑文を書く。間もなく風呂の時間になり、続いて晩酌をしながら(今日は禁酒日ではない!)夕食、続いて映画鑑賞。このところ毎日2本ずつのペースである。現在は英国映画を見続けている。今日は

 暴走特急 シベリアン・エクスプレス
 ロックンローラ


 の2本の予定である。


 あれー、こう書いてみると、結構書くことはあるんだな。では、毎日、お待ちいただいている方もいらっしゃるであろうに、

 「ネタがない!」

 と日誌を書くのを先延ばしするのは何故だ?
 と反省する私でありました。



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