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 2016年7月1日 で、

 再びEUである。
 あ、ここはタイトルから続けて読んでいただきたい。そうすると

 「 で、再びEUである」

 となる。「で」は、前の話をうける接続詞と解釈していただきたい。「それで」の「で」、といった方がわかりやすいか。

 いや、それはどうでもいいとして、で、EUである。
 メディアは相変わらず、

 「離脱したイギリスのアホめ!」

 とでもいわんばかりの報道を続けている。イギリス国内では再投票を求める世論が沸き起こっているとか、スコットランドはEUに残留すると宣言したとか、まあ、そんなことばかりが紙面やテレビのニュースを占領する。

 が、だ。国民投票では、投票したイギリス国民の過半数が離脱を選んだのである。

 「良かった。これでやっとEUのくびきから解き放たれる!」

 という、あって当然の反応が私の耳や目に届かないのはどういう訳か。

 今回は、週刊誌も新聞やテレビに足並みを揃える。昨日出た週刊文春、週刊新潮は完璧に

 「残ってほしかった」
 
 派であった。
 それによると、離脱派は極右勢力が背景にあるという。まあ、極右が強い力を持つ社会はまともではない。離脱が極右の勢力を強めるのなら、私だって願い下げである。
 だが、それにしても、だ。いくら極右だといっても、銃や刀で有権者を脅し、無理矢理離脱賛成票を入れさせたわけではなかろう。問題は、極右の主張に、何故に過半数の有権者が同調したかであるはずだ。

 イギリスの極右がどんな主義主張をもっているのかは知らないが、離脱に賛成した有権者すべてが極右と同じ考えを持っているはずはない。むしろ、極右を支持するのは少数派であるはずだ。では、極右とは違う考えを持っている有権者が、結果として極右と同じ選択をしたのは何故なのか。それが解明されない限り、イギリスがなぜEUからの離脱を選んだかの問題は不透明なままである。

 私は思う。EUというシステムに、普通の暮らしをしている、いや普通の暮らししかできない人々を幸せにしないメカニズムがあったのではないか、と疑っている。それが根本的な問題ではないか。
 EUを支持するのは各国のインテリ層だといわれる。その支持の上に乗ってEUを動かすのは各国から選ばれたエリート層で、高給をはむ。
 彼らが抱いた欧州の理想像と、そんな層からはじき出された庶民が胸に抱く生活像が大きく食い違ったのではないか。あるいは、欧州のエリート層が庶民の思いをすくい上げる能力に欠けたのではないか。そうとでも考えないと、今回の騒動は理解不能である。

 「世界同時株安!」

 とか、

 「国際経済の不透明感が強まり、比較的安定した通貨である円が買われた結果円高になった」

 とか、いつでもどこでも使える、つ使い古されたフレーズを振り回して何かを説明したような気になっているメディアの皆さん。私が知りたいことに答えてくれないか?
 それに、だ。何があってもゼニ金の心配しかしないというのは、自らの人間性の下劣さをさらけ出しているように見えるが、どうだろう?

 にしても、だ。政権を持つ保守党にあって、EUからの離脱を煽っていたボリス・ジョンソンというヤツ、離脱が決まった直後には最有力の次期首相候補と持ち上げられていたが、首相選挙には立たないと宣言したという。おいおい、そりゃあ究極の無責任だろう。

 「おい、あんな政治家しか持たない日本人にいちゃもんを付けられる筋合いはない!」

 と逆襲されそうだが、でも、これからの離脱交渉、いったい誰が進めていくのだ?

 「ホントは、私は、残りたかった」

 というヤツが次期首相になってEUと交渉して、イギリスの利益を守れるのかね?

 にしても、だ。このボリス、始めてテレビで見た時、思わず

 「トランプの親戚か!」

 と我が家の食卓で声を出してしまった。髪の色、髪型、風貌、無闇に膨れた身体。どれをとってもアメリカの風雲児、トランプとうり二つではないか。
 と思ったのは私と、私の叫びに賛同の叫びを返した妻女殿だけかと思ったいたら、なんだか世の中全部が、あいつは

 イギリスのトランプ

 と呼んでいるようだ。私の独自性を否定されたようで、何だか面白くない。

 ま、イギリスのトランプさんはかくして沈み、本家アメリカのトランプさんも一時の勢いはなくなったようである。やっぱり先祖は一緒なのか?

 それにしても、アメリカの世論調査って、何であんなに振れるのだろう? 日本の世論調査は朝日新聞がやっても読売新聞がやっても、違いは誤差の範囲に収まるのに。
 何か、世論調査の手法に問題がある?

 今日から7月。私のサラリーマン人生も残りちょうど2ヶ月となった。
 先行き、どうなることやら。



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