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 2016年3月31日 乙武君

 やめちゃったね、選挙に出るの。
 
 私、

 「いいんじゃないの、仕事さえできれば。誰だって人前に出したくないことの一つや二つは持って隠しながら生きてるんだし、仕事さえできれば、夜の生活がどうであれ、関係ないんじゃないか? 妻の他に、ベッドをともにする女の5人や6人いることの、何処が悪いの?」

 と考える方で、それは自らを省みての哲学であるのかも知れないのだが、だけど、社会全体の利益を考えれば、身持ちは堅いが能力0、より、日が落ちたあとはゲスだが仕事は一流、ってヤツを使った方がいいと思う。

 だが、政治家というのは能力だけでなれるものではなく、多くの人が胸をはって言う「民主主義」のもとでは、人気稼業でもあるわけだ。

 昼間は淑女のごとく、夜は娼婦のごとく

 というのは、男にとって理想の女性像だが、

 昼間はすっきり爽やか、夜はゲスの極み

 というのは、どうもこの大衆社会では支持を集められそうにない。
 乙武君、色々といいたいことはあるだろうが、世の中は、自分の行いはさておいて、自分よりいい思いをしながら成り上がろうとする者に対してはやっかみしか持てない情けない連中の集まりであるからには、隙を見せたあなたが悪いのであって、立候補断念もやむを得ないことだと思う。

 という程度の関心を持ってこの事態を眺めている私は、今日出た週刊新潮、週刊文春にさっと目を通してみた。
 適度に抑制の効いた記事だと思ったが、蒙を啓かれたこともある。どうやら、乙武君の奥さん、肉食系の乙武君の夜の行動を容認していたようなのである。

 手も足もない。いわばだるまさん状態の乙武君と一緒に暮らすということは、食って飲んで出す、という人間としての基礎的なことを、すべて手伝わねばならないということである。結婚する前に、乙武君は

 「僕はトイレに行って自分でお尻を拭けません。すべてあなたにやってもらうことになるが、それでも僕と結婚してくれますか?」

 と聞いたのだそうだ。
 それでも、結婚した。そして子供を3人もつくった。だから覚悟はあったのだろうが、覚悟が永続することは稀である。
 週刊誌によると、だから奥さんは4人の子供の面倒を見なければならず、夜10時以降は

 「帰ってこないで」

 と宣告していたというのである。

 子供がやっと寝付いた頃に戻ってこられれば、寝入りばなの子供を放り出して乙武君の1から10までの面倒を見なければならない。子供は眠りから覚めるかも知れないし、それでなくても3人の子供の世話だけで疲れ果てているのに、ということだろう。

 どうやらこの奥さん、その負担と夜10時以降、肉食系の夫を解き放すリスクを秤にかけ、負担を減らす選択をしたらしいのだ。もたらされた結果がどれほど大きかろうと、この決断を責めることは誰にもできまい。乙武君と、夫婦としてともに暮らすことによる負担は、倫理の鎧を纏いがちな我々の想像を超えているのである。

 いずれにしても、とりあえず一件落着した。
 乙武君、あなたの、世の中をよりよくする政治家としての能力が他より優れているのなら、あなたは必ず捲土重来を期すだろう。そして国政の場に出る。
 一度の挫折で意欲をなくすのなら、それだけの力しかなかったのだ、一時あなたに集まった支持は、あなたの身体の不自由さがもたらしたおまけなのだ、とみなすしかない。

 だから、もういちど登ってみよ!

 と期待する私であった。

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