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 2016年1月8日 不具合

 年明け早々、調子が悪い。
 いや、私の肉体の調子もそうであるが、目に見えて変なのは、我が愛機・iMacである。これまではアプリケーションのバグかと思っていたが、どうやらiMacがおかしそうなのだ。

 年明けのスキー旅行から戻って、iMacを立ち上げた。その直後にするのは、メールソフトとブラウザの起動である。
 ブラウザは何のことなく正常であった。体調の悪さを訴えたのは、メールソフトである。私はEntourageを使っている。

 しばらくたってデイスプレーに目をやると、メールを受信していない。それどころか、エラーメッセージが出ている。サーバーに接続できないというのだ。

 「そんなバカな。1月1日までは正常に受信してたじゃないか」

 こんな時、誰だってそう思い、怒る。私もそう思った。だから、もういちど送受信するようマウスをクリックした。だが、やはりエラーだ。
 何がどうなった?

 仕方なく、アカウントを開く。ここらあたりはできればさわりたくないところだ。POPサーバーやら、SMTPサーバーやら、解読不能の呪文が沢山出て来るからだ。そして、目が点になった。

 ないじゃないの! 何処に行った?!

 なくなっていたのだ、パスワードが。なるほど、これならエラーになるはずだ。
 だが、本当に何処に行った? わずか数日前まではちゃんと送受信できていたということは、パスワードも存在していたはずだ。それが、いちどiMacをシャットダウンし、起動したらなくなっている!

 何が起きたのか。私の理解の及ぶ境界線の遥か遠くにある出来事である。
 が、そんなことをいっていてもメールを受信することはできない。何はともあれ、パスワードを入れなければならない。ん? パスワード、何だっけ?

 忘れてはならないパスワードは、どこかにメモしてあるはずである。しかし、普段はまず見ることのない紙切れだ。いったい何処に仕舞った? 何処に行った?

 机の引きだし、そばにある本立て。年明け早々から、大掃除にも似た大捜索を展開した。

 見つからぬ。うーん、確かこれじゃなかったか? 頭の中にぼんやりと浮かび上がった呪文を入力してみた。つながらぬ。違ったらしい。大捜索の再開である……。

 やっと見つけて入力、無事、個人用のメールは像受信できるようになった。
 それでも、不具合はまだ完治しない。この、「らかす」から私にメールを送ってくださる方々の分が受信できないのだ。

 えーっ、こっちのパスワードは何だっけ?

 さらに30分も探したろうか。こちらはとうとう見つからず、窮余の一策でサーバー管理会社に電話をかけた。

 「あのー。私のメールサービスのパスワードは何でしたっけ?」

 一連の認定質問のあと、ご親切に新しいパスワードの入力の仕方を教えてくださった。早速実行する。新しいパスワードを入力、念のために紙にメモまでした。そして送受信。

 えーっ、それでもつながらないよ。2016年、俺は呪われてるのか? ゲレンデでの転倒は、呪いの第一弾だったのか?

 「というわけで、新しいパスワードを入れたのにつながらないんですが」

 再び電話である。

 「お待ちください。えー、こちらでサーバーの状態をお調べしますので……。あのー、安堂さん、安堂さんは昨年の6月頃からメールの受信をされていないようですが」

 いや、そんなはずはありません。個人用のメールは毎日届いていますし、メールソフトは毎回、両方のメールを見に行くように設定していますぜ。

 「しかし、受信されていませんが」

 ……? えっ、ひょっとして、去年の6月に、何かそちらのサーバーの更新なんかがありましたっけ?

 「はい、行いました。その際、メールで、POPサーバーとSMTPサーバーが変わることをいお知らせしたはずですが」

 ああ、はず、なのね。ということは、私がそのメールを見ていないのね。ということはあれか? 「らかす」から出していただいたメールを、私は半年間も受信していなかったっていうことか?
 申し訳ありませんが、その、新しい設定を教えていただけますか?

 今度は確かにつながった。そして、50通あまりのメールがドサッとやってきた……。


 で、6日の夜、Dreamweaverで日誌を書いた。つまり、前回の日誌である。
 書き終えたら、アップしなければならない。

 「はっ、これ、IDとパスワードを毎回入力しなきゃいけないんだよな。ああ面倒」

 と嘆息しながら、入力画面を開いた。

 「えっ!」

 今年になって何度目の驚きだろう。
 今度は、あったのだ、両方とも。昨年末、言い換えれば数日前までは、一度アプリケーションを閉じると必ず失われていたID、パスワードが、何もなかったかのようにそこにあるではないか!

 あったはずのものが消え、消えていたものが復活する。
 おい、俺のiMacを舞台に、いったい何が起きているんだ?

 正しいかどうかわからぬが、想像ならできる。
 きっとiMacが壊れかかっているのだ。使われている部品から考えると、一番へたりやすいのはコンデンサではないかと思われる。つまり、我が愛機は機械として壊れ始めているのではないか。持ち主が、人間として壊れ始めているのと似たようなものである。

 そろそろ買い換えねばなるまい。
 それなのに、だ。最近、iMacがやたらと高い。今と同じ27インチは安くても20万円ほどする。ディスプレーに4Kとか5Kとかいう高精細のものが使われているためだ。そんな。今の愛機は、確か15万円程度じゃなかったかなあ……。
 おお、20万円か。
 買い換えねば、と思いつつ、なかなか一歩が踏み出せない私である。


 で、ついでながら、壊れ始めている私の身体について。
 今日の昼過ぎであった。あるビルを2階まであがったとき、股間に痛みを感じた。歩きにくいほどの痛みである。
 いや、股間といっても、真ん中ではない。真ん中の少し左側、つまり左脚の付け根である。

 「あちゃー、今ごろになって筋肉痛かよ」

 そう、ここは2日、ゲレンデで雪と格闘したときに酷使した部分である。
 右足に体重を乗せて滑っていると、なぜか左脚が流れる。流れて身体から離れていく。そのままでは大股開きになるため、左脚を引き寄せるのだが、そのような作業は思いのほか足の付け根を酷使するものと見えて、数回繰り返していたら筋がパンパンに張って力を入れると痛むようになったのである。
 それでも、昨日までは普通の暮らしをしているかぎりは、痛むことはなかった。それが今日になって……。
 遅れてくる筋肉痛は長引くともいうが、これ、全治何日だろう?

 それに、も不調だ。これもスキーで、というかゲレンデでの転倒で酷使したもんなあ。俺、もうスキーはできないのかな?

 と落ち込みながら、それでもあのゲレンデの快感を忘れることができず、

 「次にいったときは、一番の緩斜面で、勘を取り戻すまで滑ってみようか。それだったら、また滑れるようになるかもしない」

 などと不穏なことを考える私でもある。



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