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 2015年8月20日 夏の終わり

 を感じさせる、ここ数日の気候である。ドンヨリ曇った日が続き、明日も桐生の予報は曇り。湿度は高いのだろうが、気温は低めだ。

 季節が交代の準備を始めた。秋は目前だ。
 と書くと、焼け付く日差しからやっと逃れられる嬉しさがこみ上げてくるが、腰痛持ちは喜んでばかりはいられない。整形外科医に聞いても理由ははっきりしないが、季節の変わり目には、何故か腰痛が昂進するのである。体が季節の変化に追いつこうとするが、老朽化した体の中では追いつけるパーツと追いつけないパーツがあって、

 「何も考えずに行動するだけで革命がなると思ってるのか? バーカ」

 「ふん、机にしがみついて勉強ばかりしている脳内左翼が何を言うか」

 と、内ゲバでもしているのではないか。

 昨日あたりから、腰の具合が悪い。昨夜は患部に湿布をして寝たのだが、一夜明けてもあまりよくなったという実感がない。背骨と腰骨が出会うあたりの右側が、何となくひっかかって軋む。軋むついでに、軽い痛みを発する。今夜も湿布をして寝なければなるまい。


 という具合に老朽化した体である。7月末に受診した人間ドックで、いくつか問題点が出てきても当然のことである。
 曰く、

 ・甲状腺の肥大
 ・肺の気腫性変化。喫煙による障害と思われる
 ・肝臓右葉石灰化、右腎微細石灰化
 ・γGTP高値
 ・脂質異常


 というわけで、25日、再検査を受ける。
 これまで使い倒し続けた体だ。いくらか勤続疲労が出てきてもおかしくはない。

 医学の素人として個人的に診断すると、甲状腺肥大は原因不明。だが、体重減少やむくみ、手の震えなどはなく、単純な病気であろう。

 肺については、まあ、おっしゃる通り、積み重ねた喫煙の故か。さて、再検査で喫煙にドクターストップがかかるか、かかったとしても受け入可能か?

 肝臓は飲酒のためであることは疑いない。いわれるまでもなく、最近酒が弱くなっており、肝臓の解毒機能が衰えていることには自覚がある。が、酒をやめることは難しかろう。さて、どう付き合うか? と考えて、2日前からオルニチンのサプリメントを取り始めた。苦しいときのサプリ頼りか。1日摂取量で、シジミ貝2300個分とある。シジミが肝臓に胃というのはすでに酒飲みの間で伝説の域にある。それにあやかろうという根性だ。さて、これで上手く乗り越えられるかどうか。

 腎臓に関しては、分からん。が、まあ、2つある腎臓の1つがダメになってもたいしたことはない、といわれる。そのひとつが、まだ「微細石灰化」の段階である。たいしたことではない

 そして、脂質異常。数値を見ると、なるほどと思うのは中性脂肪だ。基準値の2倍ある。理由は単純だ。運動不足である。なにしろ、桐生では歩かない。何処に行くにも車を使うし、第一、安心して歩ける歩道が極めて少ない。我が家を出ればすぐに車通りの多い(桐生の基準で)主要道路に出る。ここには歩道がない。短い距離ならいざ知らず、少し離れたところへ行くのに足を使おうと思えば、決死の覚悟をしなければならぬ。
 というわけで、都会で働けば出勤して帰宅するだけで5、6000歩は歩くのだが、桐生では

 「えっ、今日の歩数はまだ800しかないのかよ」

 という事態が頻繁に起こる。
 ために、

 「俺、散歩するのに犬を飼いたいのだが」

 と妻女殿にお伺いを立てても

 「ダメ」

 の一言で却下され続けている。まあ、四日市の嵩悟が、動物が好きなくせに極度の動物アレルギー、という事情もある。
 というわけで、私の中性脂肪は増える一方なのである。

 ん、人間ドックの成績表をよく読むと

 「生活習慣の是正に加えて、薬物治療を受けてください」

 とある。そうか、中性脂肪は薬で落とせるのか。じゃあ、薬物治療を受けてみるか。

 と、ちょいと困った成績表を受け取った割には、まったく脳天気な私である。


 それはそれとして。

 「グローバリズムが世界を滅ぼす」(エマニュエル・トッドなど。文春新書)

 を是非お読みいただきたい。
 いや、私が著者の1人に名を連ねているわけではない。この本に投資して、1冊売れるたびに幾ばくかの金が私の口座に送り込まれるわけでもない。
 つまり、この本の売れ行きには、個人的利害関係は皆無である。

 それなのに、なぜお薦めするのか。
 現代社会を読み解くための鍵が沢山詰め込まれていると思うからだ。

 日本人研究者、評論家4人を含めた6人の共著である。このうち、日本人が書いた部分は、まあ、読み飛ばしていただいて構わない。最初から最後まで読むことを己に課している私でも、

 「グローバリズムは悪だ、悪だ、って何度も繰り返し書いてあるけど、その証明が何処にもないではないか。単なるプロパガンダの書か」

 と途中で放り投げそうになった。
 が、一変したのはエマニュエル・トッドが書いた部分だ。50ページ少々の短い論考だが、経済のグローバリズムはなぜ世界経済の減速、破滅を招くのか、アメリカ、イギリスを始め、世界の主要国がグローバリズムを推進するのは何故か、国民の多くがその製作を採用する政府を支持するのは何故か、など、グローバリズムに関わる全体像を実に分かりやすく、しかも読者の目から鱗を落とす鋭さで解き明かしている。この部分を読むだけでも

 830円+税

 を払う価値は十分にある。
 エマニュエル・トッドによると、EUは破滅寸前、中国経済に未来は暗黒、である。それは何故か。是非
 この本に目を通していただきたい。



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