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 2015年5月13日 Long time no see you

 というわけで、実にお久しぶりである。
 ちっとも日誌が更新されないにもかかわらず。記録を見ると、この間も毎日、400人を超す方々が「らかす」にお立ち寄りいただいている。立ち寄っても立ち寄っても更新されない「らかす」を見て、さて、多少なりとも筆者ののことをご心配いただいただろうか?

 「安堂、病気でもしてる? 歳も歳だし

 いや、心配を、あるいはご期待を裏切るかも知れないが、この間、私は全くの健康体であった。心に鉛のような重たいものが沈んでいたのは否定しないが、飯は食ったし、酒は飲んだし、睡眠は毎日たっぷり7時間は取ったし、これを健康といわずして何を健康というのか。

 では、何故に日誌は更新されなかったのか? それをこれから書こうと思う。それは、今回だけでは終わりそうにない長い話になりそうである。

 というわけで、本日は本論に入る前に、さっさと済ませておくべき報告をする。

 9日、私はひとりで横浜に向かった。車検の時期を迎えた愛車を、この愛車を買ったディーラーに引き渡すためである。もう4回目の車検。乗り始めて9年を経過した車である。やっぱり、技術がしっかりしたディーラーに任せるにこしたことはないと判断した。
 なにしろ、私は少なくともあと4年、この車に乗るのである。そして次のモデルのBMW3シリーズに買い換える。次のモデルが出るのは多分4年先。それまではこの車に乗り続けるのだ。

 当初は妻女殿を、次女の旦那である歯科医の診療所までお連れするはずだった。いずれにしろ、横浜に行かねばならないのだ。であれば、歯の治療をするのは当然ではないか? だが、今回妻女殿は同行を拒否された。

 「歯の治療は16日に延ばす」

 何故かはよくわからないが、そう主張して譲られない。不思議な主観に凝り固まった人は放っておくしかないという哲理に目覚めて久しい私は、

 「あ、そう」

 と1人で横浜に向かった。

 瑛汰と璃子にいじめられながら土曜日を過ごし、日曜日、一緒に昼飯を食べてから、ひとり愛車を操ってディーラーに向かったのである。

 車を車検に出すと、普通3,4日かかる。その間愛車には乗れないわけで、「代車」というものが貸し出されるのが通常だ。

 「安堂さん、新しい車に乗ってほしいから、試乗車を出しますよ」

 試乗車とは、ディーラーを訪れた客に、

 「この車、乗ってみてて下さい。そうすれば、この車の良さが分かりますから」

 という目的のため、ディーラーが所有する車である。ディーラーにとって土日はかき入れ時。試乗車の需要も多いはずだが、

 「だから、日曜日の午後から次の土曜日の午前中までお貸しします」

 というのである。
 なーに。それは親切心でも何でもない。とにかく新車に乗せて

 「やっぱ、買い換えようかな」

 と私に思わせるのが狙いであることは最初から分かっている。彼らが分かっていないのは、いまの私は買い換える気が全くないという事実である。

 ディーラーに着くと、確かに「試乗車」が待っていた。薄いグレーのセダン。320dであった。つまり、ディーゼルエンジンを積んだBMWである。

 桐生に持ち帰る荷物を積み替え、私は「試乗車」の運転席に腰を据えた。これから桐生までドライブする。

 「いい車ですよ」

 担当者はそういって私を送り出した。


 私、ディーゼル車は初めてではない。「らかす」をずっとお読みいただいている方々は、ひょっとしたら記憶にとめておいていただけるかも知れないが、1979年から8年間乗ったゴルフ1はディーゼル車であった。ために、当時魚釣りを趣味としていた私は、午前4時半にディーゼルエンジンを目覚めさせて釣り場に向かうたびに、ご近所の皆様に心の内で謝罪し続けた。

 「御免なさい。こんな早朝からガランガランと不作法な雑音をたてて。すぐに出かけますから、ほんのちょっとだけがマンして下さい。御願いします」

 ところが、である。
 新しいディーゼルエンジンは、実に静かであった。エンジンのかかった車のそばにいても、それほど気にならない程度の音しか出さない。
 なるほど。技術とは確実に進歩するものであるのだなあ。

 首都高から東北道、北関東自動車道を通って桐生へ。ディーゼルのBMWを満喫しながら、おおむね時速120q〜130qで、時には160qまで急加速しながらドライブした。

 で、新しいBMWはいかがであったか。以下は試乗記である。

 1)ディーゼルエンジン車は、素晴らしく速い。これがトルクで走る、といわれる由縁だろうか。とにかく、アクセルを踏めばモリモリと速度を上げる。高速を120qで走っていて、追い越しのためにアクセルを踏むとあれよという間に160q。ガソリンエンジンを積む我が愛車より、出足、加速とも、遥かに勝っている。

 だが、なのだ。BMWの新車に、それ以外のセールス・ポイントはあるのか? 

 2)そのディーゼルエンジン。やっぱり、ガソリンエンジンの、官能を揺さぶるような音はない。エンジン音はディーゼルのそれでしかなく、魅力に欠ける。それに、時としてディーゼルエンジン特有の振動がハンドルに伝わってくる。がさつ、と感じるのは私だけか。

 3)エンジンを離れると、つくりが安っぽい。私の愛車との比較ではあるが、室内に使われているプラスチックは質感がかなり落ちる。ハンドルの太さ、握り心地も何となくペラペラである。

 4)何より、シートの出来が落ちた。まず、何となく薄っぺらい。材料をけちったか。座ると、背もたれの形状がおかしい。何となく背骨が湾曲してしまう。いつも背を丸めるような姿勢になり、おかげでドライビングポジションが決めにくい。このシートに長時間座るのは辛いのではないか?

 というわけで、2)、3)、4)をまとめると、ねえ、BMW、あんたもベンツの真似をしてコスト削減に走り始めた? BMWのブランドイメージを押し立てて、あっちこっちで手抜きをして利益率の拡大に走り始めた?

 だとすれば、次のモデルはどうなるのか? できることなら、今のモデルが不評をかこち、

 「これではいけない」

 とBMWが反省して、かつての

 「何よりも品質」

 の路線に戻ってくれることを願うばかりである。
 やってくれるよな!?

 
 などということを考えながら、10日午後3時頃桐生に戻った。だから、本来ならば、10日の日誌で以上のことを書き、11日以降は別のテーマで日誌を書くのが本来のあり方である。
 ところが、10日の午後4時以降、私は日誌を書く時間がなくなったのだ。予想もしなかったトラブルに襲われたのである。空いている時間は、すべてトラブル対策に取られてしまった。諦めて布団に入るまで、トラブルに取り組んでいた。

 いったい何が起きたのか?
 それを、明日以降、ゆっくり書くことにする。



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