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 2015年4月22日 水素

 快調にいい音を鳴らしていた、I君自作のネットワークプレーヤーが突然黙りを決め込んだ。日曜日のことである。前日までは、何の問題もなく、美しい再生音を聞かせてくれていたのに。

 この日、週にたった1回しかない日曜日だというのに、無粋にも仕事が入った。それも、私1人ではこなせるようなものではなく、手伝いに前橋から後輩が駆けつけてくれた。
 朝早くから手分けして町に出てそれぞれの任務を遂行し、午後3時頃会って、

 「じゃあ、あとの事務処理は我が家で」

 ということで、2人して我が家にたどり着いた。事務室に入り、

 「やっぱり、BGMがあった方がいいよな。何が聞きたい?」

 と、音楽を再生しようとしたら、あのネットワークプレーヤーがウンともスンとも言わないのだ。コンピューター部分を再起動してもダメ。

 「おかしいな」

 といいながら、やむなくPCオーディオに切り替え、我がMacからDACを介して音楽を再生した。
 その場はそれですんだ。しかし、PCオーディオの音とネットワークオーディオの音には、誰が聞いても分かってしまうほどの質の差がある。やっぱり、よりいい音で音楽を聴きたい。

 翌日、

 「何が起きたんだ?」

 とあれこれ修理を試みていたら、とうとうパソコンからネットワークオーディオにアクセスできなくなった。こうなればお手上げだ。やむなく、I君にSOSメールを出した。
 

 HELP!
 救難信号です。
 黒コンピューターがNASをマウントしなくなりました。
 経緯は次の通りです。

 昨日、ネットワークに新しいLANケーブルをつなぎ、パソコンを接続しました。その状態で黒コンピュータで音楽を聴こうとしたら、どうも音が出ません。これは、何度か繰り返して諦めました。
 後刻、
 「ひょっとしたらNASのアドレスが変わっているのかも知れない」
 と思い、調べると、なるほどアドレスが変わっていました。新しい機器をネットワークに加えたためだと思われます。
 そこまでは正解に近づいたと思おうのですが、困ったのはこれから先です。
 NASのアドレスが分かれば、アドレスを修正すればいいはずなので、Libraryからアドレスの修正を試みました。ところが、黒コンピュータに接続できたりできなかったりしたため、一度黒コンピュータの電源を落とし、パソコンからアクセスすると、NASの情報がすべて消えています。そこで、最初から情報を入力、マウントすべくボタンを押すと、画面が暗転し、
 「Connecting
 の状態が続きます。
 黒コンピュータの電源を再度落とし、最初からやり直しても同じ状態です。
 ブラウザから黒コンピュータにアクセスできるから、設定の情報を入力できたはずなのに、そこから先がつながらない。さて何が起きているのか。私の知識ではここから先には進めません。

 間もなく、新しい黒コンピュータとDACもやってきます。このようなときにはどうしたらいいのか。ご指導下さい。困り果てております。

 追加です。
 WEBラジオにはアクセスできます。
 現状では、LibraryにもSystemにもNetworkにもアクセスできなくなりました。


 これでおおむねの症状はご理解いただけると思う。
 つまり、最初の障害は、我が家のネットワークに新しい機器を接続したことによるものである。これは、前橋から来た後輩が、持ってきたコンピューターをインターネットに接続しようと、我が家のLAN環境に参入したためだ。
 新しい機器が入ってきて、それぞれの機器に割り振られるアドレスが自動的に変わった。音楽情報を蓄積しているNASのアドレスが変わったのに、それに思いが至らなかった私は、何度も作動させようとし、その度にネットワークプレーヤーは、違った住所に行って
 
 「音楽をちょうだい」

 とやっていた。そんなところに行っても音楽情報はないのだから、ちょうだいといわれた方だって困り果てる。

 「そんなもの、ここにはありませんよ」

 とその度に伝えるのだが、訳のわからぬ安堂というヤツが、繰り返し同じ要求をする。きっと困り果てたに違いない。
 ま、私もまんざらバカというわけではない。

 「えっ、ひょっとしたら」

 とNASのアドレスを調べたら、それまでと違っていた。

 192.168.10.2

 だったのが、

 192.168.10.3

 になっていた。だったら、NASの新しいアドレスをネットワークプレーヤーに教えてやればいいではないか、と操作しているうちに障害を引き起こしたらしい、ということである。

 I君はすぐに返事をくれた。


 取り急ぎお知らせいたします。
 現象からすると、SDカードの中身が一部壊れてしまったようですね。(黒い本体にmicroSDカードがささっています。) 
 以下のサイトを参照して、
 (1) Volumioをダウンロードする
 (2) SDカードにダウンロードしたVolumioを書き込む
 で、修理できます。

 本家サイト
 https://volumio.org/get-started

 2ページ目あたりから参照
 http://pc.nikkeibp.co.jp/atcl/NPC/15/262622/040100016/?P=1

 最初から手順の説明あり
 http://y2web.net/blog/d-i-y/network-audio-with-raspberry-pi-2-vol-2-4073/

 真ん中あたりの「OSX から SD カードに Volumio のイメージを焼く手順」を参照
 http://www.drk7.jp/MT/archives/002042.html

 以前にお知らせした
 詳細設定−DHCP固定割当設定
 http://www.aterm.jp/function/wg1800hp/guide/web/main/8w_m18.html

 を実施しないと、また同じ問題が発生すると思います。


 ふむ、ネットワークプレーヤーのコンピューター部分のOSが壊れてしまったらしい。では修理せねばなるまい。で、I君の指示に従い、指定されたサイトを見てみた。
 その結果、こんなメールをI君に送った。


 私をなめてもらっては困ります。
 こんな解説が理解できるタマだと思っているのですか?

 初っぱなからつまずきました。
 「ターミナルを開いて以下の手順どおりにコマンドを実行します」

 Macにカードをセットしてターミナルを開く?
 それ、どういう操作ですか?
 コマンドを実行する。
 この文字列を打ち込むということ?

 「SD カードをアンマウントする」
 アンマウントしたら見えなくなるでしょう。見えなくなったカードに、どうやったら
 「volumio のイメージを SD カードに焼く」
 ことができるのですか?

 という具合で、何とも訳のわからない説明が続行します。このままでは、私の手にはおえません。
 電話で、一つ一つ解説してもらいながら手順を進めるか、より詳しい、私にも分かるような解説をメールで送ってもらうか、黒コンピュータをあなたのところに送ってやってもらうか、それとも遊びに来てもらうか。
 今後のことを考えると、より詳しい解説書が手に入ることが望ましいのですが、あなたに大変な負担をかけますよね。さて、どうしたものか。

 とにかく、この解説では私にはハードルが高すぎます。こんなことなら、この部分はROMにしておいてくれればいいのに。

 いずれにしても、ご指導を。


 ま、

 「情けない」

 の一言で片付くメールである。
 で、私の情けなさを実感したいと思われる方は、それぞれのサイトを覗いていただきたい。私、安堂のアホさ加減が実によく理解できますぞ。

 で、I君から返事。

 だめでしたか。

 それでは、黒いコンピュータの中に入っているmicroSDカードを小生宛にお送り下さい。microSDカードを書き直して返送いたします。

 とりあえず一件落着しそうだが、ふむ、これ、I君手製のネットワークプレーヤー、メンテもできない私は使い続けることができるのだろうか? 連休明けには2セット目が届くのだが……。


 昨日の新聞に心強い記事があった。

 東芝が、太陽光で発電した電気で、水から水素を取り出す装置を作った。次世代のエネルギーのあり方として実に心強く感じた。

 私は、原発を今すぐ止めようというのは暴論であると思う。今のような緊急事に、一時的に化石燃料に頼るのは仕方あるまい。しかし、コスト、環境、競争力などを綜合すれば、いずれは原発を再稼働させるしかない。2度と原発を動かすなとおっしゃっている方々は、原発反対のデモ会場まで行く電車賃が、今の2倍になっても構わないとお考えなのだろうか。いや、あなたは2倍の電車賃を払える経済力をお持ちかも知れないが、貧しい人は、

 「デモに出るのは2回に1回」

 にされるかも知れない。さらに貧しい方は、電気料金を支払えなくなって電気を止められ、現代生活からのリタイアを余儀なくされるかも知れない。
 それでいいのか?

 といいながら、原発が危険であることに疑いはない。できれば脱原発社会に移行したいものだとは、私も思う。だが、原発事故のあと雨後の竹の子のごとく増殖した太陽光発電には実用性がない。まず、発電コストが高すぎる。それは技術革新と量産で徐々に下がるかも知れないが、最大の問題は、夜は発電できないことである。いや、日中だって、お天気次第なのだ。夜は全員テレビも見ず、音楽も聴かず、パソコンもゲームもいじらず、夕食は外が明るいうちにすませ、暗くなったら布団に入る、必然的に、若夫婦は子作りに励む、となれば少子化問題の解決策にはなるかも知れないが、太陽とともに目覚め、太陽とともに眠る暮らしは、現代人には無理である。

 だが、太陽光で発電し、その電力で安価に水素を作ることができるようになれば、燃料電池で終日発電できる。夜だって雨の日だって、電気を使える。
 考えてみれば、石油も石炭も、それにウラニウムだって天然資源だ。今すぐではなくても、いずれは使い尽くす。天然資源に頼らぬエネルギーは、いずれにしても必ず必要になるのだ。その理想の姿が少し見えてきたのが、燃料電池ではなかろうか。

 無論、まだまだ技術革新を続けなければ、水素が原子力や石油に変わるエネルギー源になる日は来ないだろう。だが、その目標に向かって大きな一歩が踏み出されたように思うのだ。

 トヨタ自動車のMIRAI、そして東芝の新しい挑戦。

 期待を持って見ていきたい。



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