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 2014年4月25日 Macのお医者さん

 最近、愛用のiMacの調子が悪い。不具合は、まずマウスから始まった。

 朝、iMacを起動する。すると、ディスプレーの左上でポインタが固まり、マウスを操作しても動かない。そのうちiMacは勝手に無線マウスを探し始め、やがて

 「見つからない」

 と泣き言を言う。見つからないのなら、せっかく有線でマウスを接続しているのだから有線マウスを使えばいいのに、無線マウスしか眼中にない。とにかく、無線マウススが見つからない、の一点張りで、つまり、iMac操作出来ないままとなる。

 最初にこの現象が起きたときは、困った。とにかく、マウス操作を認識してくれなければ、iMacを操作出来ない。ついでにキーボード操作も受け付けないから、つまり、iMacはディスプレーが明るくなり、デスクトップで啓樹がエレキギターを構え、瑛汰がマイクを持ってがなろうとしている写真が見えるだけだ。

 「そんなに欲しいのなら」

 と机の中を引っかき回したが、このiMacを買ったときについてきた無線マウスは見つからぬ。たびたび無線が途切れる不具合があったため、捨ててしまったか。
 となると、iMacはフォトスタンド兼照明になってしまう。

 「明るいからいいよ」

 と電源を落とそうにも、その操作すらできないのである。

 ところが。
 何故そんなことをしたか、はいまになっては思い出せない。何の気なしにある操作をしたら、なんとマウスをiMacが認識した。認識すれば、あとはこれまで通りスイスイと使える。
 その操作、想像がつきます?

 iPhoneを接続したのである。多分、バッテリーが減っていて、

 「何の役にも立たないのなら、せめてiPhoneの充電器になれよな」

 程度のノリだったと思う。それが、接続したら

 ポン

 という音がして、何のことなくマウスとポインタが連動して動き始めた。つまり、普通に使えるようになったわけだ。

 以来、iMacを起動するときには、そばにiPhoneを置く。

 ま、使えるようになったからいいとはいうものの、しかし、普通では考えられない現象が起きていることは間違いない。つまり、どこかが壊れているのである。一部が壊れていれば、やがて全部が壊れる。これは、世の習いである。
 iMacが壊れたのでは、私はこの日誌すら書けない。Amazonで買い物もできないし、メールのやりとりも不可能だ。

 「寿命かなあ」

 と買い換えを考え、隣の太田市にあるコンピューターショップに行ってみた。最新型のiMacはさらに薄くなり、スタイリッシュだ。8割方、買い換えに傾いた。

 「ところで、OSは何だっけ?」

 「10.9が入っています」

 「俺のDreamweaver(ウェブを作成するためのソフト)はCS5なんだけど、動くよね」


 「いや、それは何とも……」

 「えっ、じゃあMicrosoft Office 2004は?」

 「その動作確認も、当店ではやっておりませんので」

 ということは、あれだ。悪くすると、いまのソフトは新しいOSの上では動かず、ソフトを全部買い換えねばならない羽目に陥るということだ。全部ということは、金額もかさむということだ。冗談ではない。
 8割だった買い換え意欲が、1割以下に落ちた。

 「壊れるまで使うか。iPhoneを接続すれば動くわけだし……」

 不安ではある。使用中に壊れてしまったら、このiMacに蓄積してあるデータがすべてパアだ。これは早急に外付けHDを買って、データのバックアップを取らなくちゃ。
 と思いながら、実は本日まで何もしていない。いや、何もしないばかりか、ネットワークオーディオの音源であるNASのデータを、すべてiMacにコピーし、バックアップにしてしまったのである。
 これまで以上に、壊れてもらっては困るiMacになってしまった。


 それが、だ。
 半月ほど前から、深夜になると我が事務室に

 ブーン

 という騒音が出るようになった。最初は空気清浄機を疑った。その電源を落とす。だが、騒音は消えない。他にこの部屋で音を出すものといったら……、iMacしかない!

 iMacの電源を落とした。ディスプレイが真っ黒になっても騒音は続いた。

 「よかった、iMacじゃなかった!」

 と胸をなで下ろした瞬間、騒音が消えた

 「やっぱりお前だったのか……」

 トホホ、である。パソコンの電源を入れている間、物理的に動いているのはハードディスクだけである。物理的に動かないものからは騒音は出ないから、騒音のもとはハードディスクしかない。
 となれば、このiMacの寿命を延ばすには、ハードディスクの交換を要する。新しいハードディスクと交換し、古いヤツはハードディスクケースに入れて、外付けのハードディスクにする。

 私は、iMacのハードディスクを自力で交換したことがある。あの作業をもう一度やるだけだ。

 「だけど、どうするんだっけ?」

 ネットで検索してみた。結果に驚いた。
 私が交換したとき、当時のiMacは後ろの部分に蓋があり、その蓋をはずせばハードディスクが姿を現した。そこにつながったコードを慎重にはずし、新しいものと入れ替えてコードを接続する。それだけで作業は終了した。簡単な作業である。
 ところが、検索で出てきた私のいまのiMacのハードディスク交換は、恐ろしくなるほど難しい作業であった。

 まず、専用のドライバーがいる。
 iMacの後ろ側には蓋がない
 ハードディスクを取り外すには、ディスプレー側のガラスをはずさねばならない。しかも吸盤がないとはずせないという。
 おまけに、温度センサーがついている。ハードデスクが激しく回転して温度が上がった場合、ファンを回すための仕掛けだ。コード条のセンサーで、これも別に買って取り付けねばならない。

 ははあ、iMacから出ていた騒音は、ファンの音か。しかし、何も操作していないときに突然騒音が出ていたから、やっぱりハードディスクは健康体ではないのだな。
 ということは理解できた。しかし、こんな作業を自分でできるとは、とても思えない。

 「というわけで、そちらの店でハードディスクを買って、いまのヤツと取り替えていただくなんてことはできますかね? おたく、修理もやってるはずだけど」

 あの、太田市のパソコン専門店に電話をかけた。この店、パソコン修理もやる、とチラシで歌っている。もちろん、Macも対象である。

 「修理代ということで、料金はお払いしますので」

 ところが、予期せぬ返事を聞いてしまったのだ。

 「申し訳ありません。そこまでの修理は、当店ではやっておりませんので」

 えっ、ハードディスクの交換をやらない? だったら、どんな修理だったらできるの?

 「はい、ソフトの不具合とか、そのような事でして」

 通常、そのような事は
修理とはいわない。物理的に壊れたものを正常状態にすることを修理と呼ぶのである。

 と悪態をついてみても事態は進まない。とにかく、ハードディスクが激しく回転しないよう、無闇に温度が上がらないよう、気をつけて使うしかない……、でも不安だ。

 そこまで考えて、ふと思い出した。桐生で知り合った若者である。

 「安堂さん、Macですか。俺の友だちにもMacにめちゃめちゃはまっているヤツがいるんですよ。何かの時、あいつ、頼りになりますよ」

 そうか、めちゃめちゃはまっているヤツなら、ハードディスクの交換ぐらいできないか?

 とその若者に電話をかけた。彼は、そのめちゃめちゃはまっているヤツと連絡を取ってくれたらしく、

Desktop 3.5inch Hybrid SSHD ST2000DX001 SATA 6Gb/s 2TB 7200rpm 8GBMLC 64MB AFをご用意ください。ご要望の2TBのものになります。
 それと、ファンをコントロールするための温度センサーが必要になります。この部品は、Amazonでは取り扱っておらず、以下の専門店での取扱になるようです。2009年モデルということしたので、一番下のものかと思いますが、注文される際は、お手持ちの機種とご確認の上、ご購入ください。
 それと、外付け用のHDDケースですが、安堂さんの好みもあると思いますので、3.5インチモデルのものをAmazonで注文いただければと存じます」


 というメールをくれた。
 「それと」の多用は気になるが、しかし、これは地獄で仏のメールでもある。日本語の多少の問題には、この際目をつぶる。

 というわけで、彼は対象商品のアドレスもメールに入れておいてくれたので、直ちに発注したのはいうまでもない。多分、明日商品が揃う。29日に我が家に来て作業してくれる予定である。

 「お礼はお金がいいかな?」

 と彼に聞いたら、

 「いやあ、金じゃない方がいいんじゃないですか」

 といってくれた。うん、私もそう思おう。個人的な善意のやりとりまで、資本主義のルールに従うことはない。資本主義とは、すべての人を幸せにしてくれるかどうか分からない経済のシステムであるのだから。
 修理が終わったら3人で酒でも飲みに行こう。


 アメリカのオバマさんが来て、平たくいえば、尖閣諸島は日本と一緒に守りまっせ、といってくれた。日本にとっては、外交の大勝利である。

 では、日本だけがいい思いをしていいのか? 外交の世界では、自分がいい思いをさせてもらったら、相手もにも同等のいい思いをさせねばならぬ。それがルールである。

 だから私は、日本政府がオバマさんにお持ち帰りいただくお土産として、牛肉と豚肉の関税は、アメリカの主張に沿った約束をするのだろう、と思っていた。
 なーに、最近スーパーで見ると(なにしろ我が家では、買い物は私の仕事なのである)、どちらの肉も国産と輸入物がきちんと分けてある。当然、価格は違う。国産の方が高い。
 つまり、いまの消費者は、高くても国産を買う人と、安いから輸入物を買う人に別れている。ということは、国産肉の生産農家は、実は輸入肉とは競争していない。肉の競争は、国産同士で、輸入肉同士で展開されている。と私は思う。そう考えなければ、スーパーでの、国産肉、輸入肉の値付けの根拠がなくなる。
 であれば、いいじゃないか、輸入肉の関税が下がっても。それでオバマさんにも外交の成果が上がれば、どちらも笑顔になれる。

 ところが、首脳外交と平行して行われたTPP交渉は決着しなかったらしい。
 これじゃあ、オバマさん、メンツなくしちゃうよなあ。メンツをなくした実力者がどのような報復に出るか、そちらの方が怖いんじゃないか? と私は思うのだが、さて、日本政府はどのように帳尻を合わせるのだろう?

 それともあれかな。国産肉にも、スーパーに出せないような品質のもがあり、それが牛丼店やファミリーレストランなどを舞台に輸入肉と価格競争をしているのかな? だから、そんな低品質の肉しか作れない農家が関税引き下げに

 「死活問題だ!」

 と反対するのか。
 でもねえ、競争は自分が強い分野でやる方がいい。日本が高級肉を作る能力が外国より高いのなら、高級肉で勝負する。何も日本人だけに食わせることはない。関税交渉とはお互いに関税を引き下げることだから、日本産の肉を輸出財として考えれば、輸出で儲ける機会が増える。
 いくら高くても、美味しい肉なら買うという金持ちは、世界中にうじゃうじゃいる。牛丼店やファミレスで身を削るような価格競争をするより、遥かに高収益なると思うのは私だけか?

 

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