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 2014年3月15日 洗車

 考えてみれば、もう2ヶ月近く車を洗っていない。
 前回洗車したのは2月1日である。日付まで覚えている。
 というもの、週明けの2月3日は、我が妻殿が入院される日であったからだ。

 この世に生を受けて65年近く。私はまだ、入院というものをしたことがない。従って、入院する人の心の内はまるで想像の外である。
 一方の妻女殿は、さて、これが何回目の入院か。そう、多すぎて数え切れない。それほど沢山の入院を繰り返せば、もう立派な入院のプロである。心構えから、立ち居振る舞い、病院での日々に必要な物と不要なもの、院内での人間関係——相手が医者、看護師、患者にかかわらず——のあしらい方、そんなものは頭に入りすぎるほど入っているはずである。

 だから、私が心配することなどほとんどないのだが、入院の素人である私は、それでも

 「やっぱ、心細いんだろうな」

 と思ってしまう。
 思ったって、私がすることなどなにもない。要は、放っておくしかない。
 それでも、考えたのである。

 「せめて、綺麗な車で病院まで運んでやるか」

 年末に洗車した形の愛車は、結構汚れていた。この時期、明け方になると必ず車に霜が降りる。雨が降らなくても、すぐに汚れてしまうのだ。
 でも、洗い立ての車と泥で汚れた車。運ばれる身にどれほどの違いがあるわけでもない。頭脳明敏な私には分かりすぎるほど分かっているのにもかかわらず、何となくそんな気になったのである。

 夫婦愛?
 違うな。ま、終身同居人への心遣い程度のものである。通じたかどうか……。長年観測してきたところによると、絶対に通じるはずがないというのが私の結論ではあるのだが。


 で、その日以降、洗っていない。洗おうと思うと雨が降る。雪が降る。

 「よし、今日こそ洗おう」

 と心を決めたのは先週の土曜日、8日であった。朝7時前後に目覚め、今日こそ車を綺麗にするとの決心を抱いたまま、新聞受けまで新聞を取りにいった。

 「うっ、寒い!

 たちまち決心が瓦解した。

 「ま、ここまで来たんだから、来週でいいか。グッと気温も上がるというし」

 という次第で今日を迎えた。今週中に私に会いたいという変わり者には、

 「土曜日に家においで。俺、朝から車を洗っているから」

 と宣言したほどである。
 で、その変わり者は朝の10時過ぎに来た。その時、私の車は汚いままであった。何のことはない。今朝も寒かったのだ。

 「1日先送りしたって、天下の形勢に変わりはない」

 というほど寒かったのである。
 名のみの春
 こうして、洗車はとうとう、明日16日に先送りされたのである。

 えっ、明日も先送りするんじゃないかって?
 うーん、それは、あり得る。
 が、である。一方で我が車、我慢の限界近く汚れてもいるのだ。多分、明日は洗うと思うのだけれども……。

 今回は、雪による汚れとの戦いである。おまけに、車の屋根に降り積もって一部氷と化した雪が、気温の上昇とともに屋根からボンネットへ、さらにボンネットから地上へと滑り落ちるときにつけたらしい傷もある。綺麗に洗ったあと、コンパウンドでこすってみるつもりだが、目にはっきり見える傷だけにそれで済むのかどうか。
 いまに残る雪の被害である。


 昨夜は大学の先生と、市内の料亭(かつては桐生市で3本の指に入ったそうだ。いまは……、東京の小料理屋より安く飲める)で酒を飲んだ。彼の教え子同伴の飲み会であった。
 しかし、最近の若者を見ていると、男の子より女の子が遥かにチャーミングである。いや、私が男だから、相手は男子より女子の方が魅力的なのは当たり前であるが、最近は女子の方が人間としてチャーミングである。必死で自分を既存の枠にはめようと努力する男子に比べ、女子の伸びやかなこと。

 「うちのゼミでコンパをやると、男の子はテーブルを囲んで菓子をつまみ、女子は集まって日本酒を煽るというのが普通の姿です」
 
 と先生もいう。どうした、男の子たち!? 

 それにしても、割烹着の小保方さん、大丈夫かね?

 週明け17日は、4月に東京に転勤する、現群馬県の責任者の、個人的な送別会。彼、かつて私の部下として一緒に仕事をしたことがある仲である。一人きりで送別してやりたいではないか。
 前橋から桐生まで足を運んでくれるという。

 19日は、県下挙げての送別会。この春、4人が異動する。

 24日は前橋の同僚のリクエストで、桐生の経営者との飲み会。
 4月1日は、新しく群馬に着任する連中との顔合わせがあるから、終われば必ず飲み会になる。
 そして、4月9日は、元群馬大学の偉いさんとの飲み会。齢80にして酒豪で健啖。人格、識見ともに頭が下がる大先輩が、何故か私と呑むのを楽しみにしてくれるという。そういえば前回は、先輩は入れ歯が外れるほど笑ってたな。これは、喜んでお付き合いさせていただく。

 という具合に、年度末、新年度は酒が続く。普通なら、体調維持に苦労する時期だ、と文章は続くのだが、なーに、私はいま、きちんと休肝日を設ける健康オタクである。今日も晩酌抜きの夕食であった。

 この程度の飲み会ラッシュなら、左うちわで乗り切る自信に溢れた私である。

 

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