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 2014年3月12日 映画漬け

 の日々を送っている。
 うん、最近、夜の飲み会もグッと減った。よって夜の時間が豊富にある。
 かといって、早めに布団に入ると、どうもによくない。
 どうやら最近、私は寝相がグッと良くなったようで、寝ている間はほぼ同じ姿勢を取っているらしい。同じ姿勢を続けると、当然筋肉が固まる。よって、朝目覚めたときに腰にこわばりが出る。だから、痛む。
 つまり、私は余り長く寝てはいけないのだ。それでなくても、最近はよく寝る。数年前、何時に寝ても5時過ぎに目が覚めて、

 「俺も年寄りの早起きになっちゃったか」

 と嘆息したのが夢のようによく寝る。目が覚めると8時を過ぎていた、などということも珍しくない。自宅が職場であるから許される贅沢ではあるのだが、腰には良くないのである。

 よって、早めに布団に入るのはタブー。
 であれば、と、夜ギターをつま弾くのはご近所迷惑である。読書に勤しむか、映画を見るしかないではない。

 というわけで、映画漬けなのである。
 
 ん? 論証不足? どうして夜、読書しないのかって?
 だって、読書は昼間もできるでしょ? 仕事、たいして忙しくないんだから。
 それに、である。我が家の居間は昼間の日当たりが良く、どうしてもテレビ画面に光が入る。映像を楽しむのは夜に限る。

 で、最近見た映画。

 昨夜は

 「2001年宇宙の旅」

 であった。
 これ、何度も見たことがある。なかなか難しい映画で、見るたびに残尿感に囚われる。いったい何をいいたいのか? って。
 ま、分からないことは分からないままに放っておこう。
 理解できたのは、電脳社会への恐れである。コンピュータが、とうとう意思を持ち始めた時代の人間とコンピュータの戦い。
 HAL9000は、IBMからアルファベットをひとつづつずらして作られたブランド名であることは有名な話だ。この映画が作られた1960年代の終わり、コンピュータといえばIBMであった。とはいえ、まだ個人用のパソコンはなく、コンピュータがそれほど普及していない時代、いずれコンピュータが知能で人間を凌駕し、意思も持ち始めて人間抹殺を始める、などという妄想を持ち得た作家、アーサー・C・クラークには敬意を表する。

 だって、すでにチェスではコンピュータが人間を打ち負かし、とうとう将棋までコンピュータに負けた。インターネットが社会のインフラとして完全に定着し、いまやamazonが街の商店を食いつぶす勢いである。

 そういえば、最近読んだ

 「ロードサイド・クロス」(ジェフリー・ディーバー著、文春文庫)

 は、ネット社会に翻弄される人間の姿を描いてリアルである。
 ネットで集中砲火を浴びた高校生が自宅からいなくなる。同時に、ネットで彼をやり玉に挙げた同級生が襲われ始め、やがて殺人事件も発生。すべては、あるブログに起因するらしい。高校生は殺人鬼と化したのか、それとも……。

 お薦めである。

 ま、それはいいとして、宇宙の旅だ。
 電脳との戦いはよくわかるのだが、さて、それが人類の歴史と絡むところがどうも受け止めがたい。映画でいえば、お猿さんしか出てこないはじめの部分と、赤ん坊が地球と向き合う終末。
 これ、いったい何?

 という残尿感はあるが、やっぱり目を吸い寄せられる1本である。
 何だかわけのわからぬ映像を延々と流すところは、

 「ああ、当時の映像技術ではこの程度の映像表現が限度か」

 と分かるところも面白い。

 その前日は

 「ハロー・ドーリー!」

 まあ、これはアカデミー賞ミュージカル映画音楽賞なのだとわきまえた上で、つまり賞をもらったのは音楽なのだとわきまえた上で見ないと、失望する映画である。
 が、バーブラ・ストライサンドっておばちゃん、よく映画に出てたのね。

 「ライアンの娘」

 助演男優賞、撮影賞。
 腰軽女が主役。村で一番知性がある、かつての恩師に恋をし、口説き倒した女が、間もなく他の若い男に惚れてやりまくる。様々な解説によると、それは新しい時代の女だということだが、それはいい。
 その男と女の話の舞台はアイルランドである。そうなると、当然イギリスからの独立を目ざる武装闘争が背景となる。この女が惚れた2番目の男は、イギリスから乗り込んでアイルランドを支配下に置くための暴力装置である英軍の将校なのだ。
 そして時代は第2次世界大戦の真っ最中。イギリスからの独立を夢見るアイルランドの武闘派は、あのナチスドイツから武器援助を受け、戦争でナチスドイツがイギリスをたたきのめすことを願っているのである。
 全世界から人非人の烙印を押されたヒトラーは、彼らにとって希望の星だ。なるほど、歴史とは見る立場によってこれほど違うものか。

 そして、ナチスドイツからの武器を受け取った武装勢力は、海から拾い上げた武器をトラックに積み込み、これから運ぼうというところで英軍に包囲され、全員捕まってしまう。
 裏切ったのは誰だ? 英軍将校と不倫中のあの女に違いない。女は村人のリンチを受ける。だが、本当の裏切り者は他にいた。そして、リンチを受けた女は……。

 沢山のテーマが含まれている映画ではある。が、欲張りすぎたんじゃない? ために、一つ一つが薄味になってしまった。なんか、一つ一つのテーマが胸に迫ってこない。ただただ歴史の一コマとして目の前を流れすぎていく。

 もう少し頑張って映画を作ろう!

 「M★A★S★H マッシュ」

 カンヌ国際映画祭パルム・ドール、アカデミー賞脚色賞。
 常識に凝り固まっている人は怒り出すかも知れないが、これ、面白い! 映画好きの方は必見!!!

 「ミクロの決死圏」

 アカデミー賞美術監督・装置賞(カラー) 、特殊視覚効果賞。
 全体の筋立ては荒唐無稽。だが、すべてを縮める装置を使って潜水艇をバクテリア並の大きさにし、人間の体内に入れて病根を攻撃するという発想は、最近の医療技術の発展を先取りしている。
 が、だ。これも、特撮に時代の制約が。人間の体の中をリアルに見せようという試みはよくわかるのだが、

 「えーっ、俺の体の中、そんなビニールの切れ端や、ワカメみたいなものが泳ぎ回っているわけ?」

 と、沢山の違和感を持つ映画でもある。
 それでも、それなりに楽しめはする。

 「グラン・プリ」

 アカデミー賞音響効果賞、音響賞、編集賞。
 F1レーサーを描いた。3時間の長編だが、レースカーの音を除けば、駄作
 F1レースが好きなら、それなりに楽しめるかも知れない。

 まだまだ沢山見てるのだが、まあ、このあたりにしますか。


 今日は温かかった。Spring has come!
 土の色が変わり、若葉が芽を出す。もの皆生命力を溢れさせる季節。

 なのに、私は

 「ん? 今年は朝、一時的にくしゃみをするだけで済んでるな。花粉、余り飛んでないのか?」

 「おお、そろそろ暖房費がいらなくなるなあ」


 としか感じない。
 うん、この歳になれば、生命力っていったってねえ……。

 

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