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 2012年10月31日 またまた

 やっちまったねえ、読売新聞、共同通信。

 今朝の朝日新聞によると、尼崎市で起きた、何かわけのわからない連続変死事件の主犯ではないかといわれている角田美代子の顔写真を、この2社は間違っていたのだそうだ。いや、この2社だけでなく、読売テレビも、なんとあの天下の公共放送、NHKまでが、全く別人の写真を

 「これが角田美代子ですよ〜ん」

 と読者、視聴者に見せていた。自分の顔写真を

 「これが角田美代子である」

 と公開されたご本人が、

 「冗談ではない!」

 という表現を使ったかどうかは分からないが、とにかく申し出て分かった、とある。

 いや、もう、誰と誰がどういう関係で、誰が殺されたのか、誰が殺したのか、全くわけがわからず、しかも人間関係は多岐にわたって面倒臭いので、私は、このニュースには全く関心がない。どこかの頭のおかしなヤツが、頭の足りないヤツを巻き込んで、もう、生きるも死ぬも同じような世界に入り込んだ挙げ句ではないかと想像している。そんなもん、知っても仕方がないので、新聞もテレビもみないように心がけている。

 が、間違って顔写真を使われたご本人はそうはいくまい。げすな野次馬の関心を惹かずにはおかない猟奇事件である。その主犯格が自分の顔をしていてはたまったものではない。スーパーに買い物に行っても、

 「えっ、あの角田、とかいう鬼女、もう釈放されたの?」

 という好奇の視線を浴びせられるに決まっている。そりゃあ、怒るわな。

 間違った各社は弁明に懸命のようだが、私が見た限り、詳しく書いていたのは上毛新聞である。

 「共同通信は23日、角田美代子の長男が小学校に入学した際の集合写真を入手し、美代子被告の顔写真として出稿した。/出稿写真は長男の同級生の母親から23日に提供を受けた。提供者は集合写真の中の1人を指し示し『美代子被告と思うが記憶はあいまい』と話した。このため、記者は別の同級生に集合写真を示し『この中に美代子被告はいますか』と質問。『明確に覚えている』と写真の1人を指さした。/さらに美代子被告と何度も話したことがあるという別の母親にも取材。『別人と間違えてないか』『テレビで事前に見た影響はないか』と尋ねたが『大丈夫』との回答を得た。事件に巻き込まれた可能性のある人の親族で美代子被告と面識のある男性も『これは美代子だ』と断定した」

 が、まあ、ひどい文章だね。
 写真の提供者の次に確認したのが「別の同級生」とある。これは素直に読めば、角田美代子の長男の同級生、としか読めない。さて、その長男がいま何歳なのかは知らないが、何歳であったとしても、同級生の母親を正確に見分けることができるか? そんなあいまいな確認の仕方をしたのか?
 さらに、日本語として指摘すれば、「『明確に覚えている』と写真の1人を指さした」という文章には主語がない。主語なしでも通じるのが日本語の特徴ではあるが、この文章に主語がないのには違和感がある。指さしたのは「別の同級生」なのか、それとも、たまたまそこにいた第3者なのか。ひねくれていえば、質問した人間が自分で指さしていても、この文章は成立する。

 が、まあ、そういうことだったのだろう。これほど確認に確認を重ねたが、結果として間違ってしまった。御免なさい。ということか。

 だが、本当にそうか? iPS細胞を使った心筋移植という大誤報をを追いかけ、同じ大誤報をとばした共同通信であれば、さらに疑わざるを得ない。
 これって、顔写真を取ってきた人間の弁明でしかないよな。間違いをしでかしたヤツは、懸命に

 「俺は悪くない」

 と言葉を重ねるものだ。共同通信は、彼の弁明の裏付けをちゃんと取ったのか?

 で、iPS細胞の大誤報の元締め、読売新聞である。度重なる誤報にもかかわらず、こちらのおわびは素っ気なく、社会面に7行でしかない。肝要な部分は

 「あってはならいミスであり、本人確認が不十分でした。おわびします」

 というだけだ。それでいいのか?

 聞くところによると、読売新聞は iPS細胞で世紀の大誤報を流したあと、編集部局は

 「これ以上誤報を出すな!」

 の大パニックに陥っているそうだ。誤報を出さないためには、確認、確認、また確認しかないと思うのだが、その最中に、再びこの誤報。責任者には目もあてられないような報復が待っているのに違いない。

 強固な堤防もありの一穴から崩れるという。読売新聞は、これほど短期間に穴が2つあいた。大丈夫か、読売新聞? ジャイアンツは日本シリーズを有利に進めているようだが、肝心の御本社が、アリの二穴で崩壊することはないのか?

 ナベツネの爺さん、怒り狂ってるよな、きっと。いい気味だが。

 

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