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 2012年8月29日 最高!

 「安堂さんって、サイコー!」

 と、臆面もなく言ってのけられてのは、昨夜の飲み会で、私の左隣にお座りなった熟女であった。
 昨夜は、ちょっとした打ち上げの会で、そのプロジェクトに関わった面々が集まり、杯を交わしながら成功を喜び合おうという趣旨であった。件(くだん)の熟女もこのプロジェクトに関わり、総務部長的な役割を果たした人である。

 「何が?」

 「上から下まで、全部!


 あんたねえ、突然上から下まで全部最高っていわれても……。

 「このおじさん、見た目なんか全然気にしてないし。ほら、夏場は腰手ぬぐいだぜ。ハンカチじゃ間に合わないほど汗をかくから、こいつが手放せないオヤジだぜ」

 逃げる。ひたすらに逃げる。

 「それがいいのよ。安堂さんって、全部自然体じゃない。誰かに見られるから、こうしよう、ああしよう、なんて全然考えない。それで素敵なんだから、これはもう本質的に素敵なんで、サイコーっていうしかないでしょ?」

 あんた、飲み過ぎた?

 「いや、自然体ってのは、それがいちばん心地よいからそうしているだけで、あの人がいるから俺はこうしようとか、あいつにはこんな俺を見せておかなきゃとか、考えるだけで面倒じゃない。もう、歳も歳だし、自分が気持ちいいように振る舞って、それがいいというヤツはそれでいいし、そんな俺が嫌だというヤツもそれでいいし。ま、ずぼらなんだよ」

 さらに逃げる。

 「自然体で素敵ない人って、これまで会ったことがない。よくぞここに来てくれた、ってお礼を言いたいわ」

 いや、別に、会社に行けといわれたから来ただけなんだけど。

 「そんなにみんな、それぞれを作ってるかね? 飾ってるかね? 俺にはそうは見えないが」

 「みんな薄っぺらなのに飾ってるのよ」


 そんなに褒められたって……。

 「あー、あなた。ひょっとして、俺に惚れてる? 惚れられたって、御存知のとおり、俺には妻も子も、おまけに子どもの子どもまでいるんだけど」

 いって後悔した。いや、恋愛とは、自分にとって何かの役に立つからするものではない。結婚するために恋愛をするのではない。恋愛した結果、お互いの条件が合致すれば結婚するのである。
 最近は、婚活などといってこの順序を逆にしようという輩が多すぎるから困る。

 恋愛とは、何かのためになるからするものではない。それは、手段でも目的でもない。気がつけば、心のいちばん深いところに住み着いているのが恋なのである。だから、恋は子どもにも大人にも、独身者にも家族持ちにも、突然やってくる。
 
 と考えれば、この、旦那も子どもも孫もいるこの熟女(といえば、年齢はご想像いただけると思う)が、私に恋心を持ったって何の不思議もない。何せ、私は

 「サイコー」

 の男なのだから。
 だが、どうやったら逃げおおせることができる? おれ、熟れすぎた熟女は苦手なんだけど……。
 と私案を始めたときだった。

 「じゃ、私、先に帰るわ。だって、そろそろ旦那が帰ってくる時間なんだもん。帰らなくちゃ」

 その場にいた全員にそう宣言すると、熟女は忽然と知って姿を消した。ん? 
 ホッとしながら思った。やっぱり、俺、からかわれただけ?


 参議院でドジョウ首相に向けた問責決議案が可決された。ああだこうだとメディアは論じるが、私にはどうしても消せない疑念がある。
 これって、仕組まれた問責決議案可決ではないか?

 ドジョウは、自民党の総裁と、近いうちに解散すると約束して消費税増税法案を通した。その後出てきたのは、「近いうち」とはいつのことかという議論である。いまの国会中か、9月か、10月か。
 しかし、その答えが問責決議だったのではないか。

 ドジョウは痩せても枯れても(痩せても枯れてもおらず、まるまると太っているが)民主党の党首である。いまの民主党の支持率を見れば、解散すれば衆議院議員の半分前後は2度と国会に戻ってこない。そんな状況で、いくらドジョウとはいえ、自分の口から、解散は言い出せないはずだ。
 しかし、消費税増税法案は通さねばならない。通す条件として、自民党は国会を解散することを主張して譲らない。
 さて、私がドジョウの立場ならどうするか。

 「谷垣さん。私の口から衆議院の解散はいい出せないということはご理解いただけると思う。しかし、私はどうしても消費税を上げねばならないと思っている。そこで、ものは相談なのだけれど、民主党が少数である参議院で私への問責決議案を通してももらえないでしょうか。そうすれば、私は衆議院を解散せざるをえなくなる。民主党の衆議院議員にも申し開きが立つ。どうでしょう、この條件を飲んでもらえないでしょうか」

 いや、私には何の情報もない。だが、ドジョウが自分のメンツを崩さず、民主党員の恨みも買わずにいまを乗り切るにはそれしか手はない。

 ま、これは私の妄想である。あたっているかどうか、責任は一切負わないのでそのおつもりで。


 今日、桐生の町中を車で走っていたら、赤とんぼを見た。
 毎日暑い。が、秋は確実にそばまで来ている。皆様、いましばらくの辛抱でござる。めげずに乗り切ろうではありませんか、夏を。

 ではまた。

 

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