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 2012年1月6日 宴の後

 昨日午前10時過ぎ、啓樹一家が去った。どっと疲れが出た。

 いや、啓樹が来て1週間、別に特別なことはしていない。2日には、午前10時過ぎに四日市を出たという啓樹の両親と弟・嵩悟(しゅうご)が午後11を過ぎて着いた。帰省帰りの渋滞にすっぽりはまり込んだらしい。この日は、啓樹のパパと日付変更線を越えて酒を飲んだ。

 3日には、来ないはずだった長男夫妻が夕方やってきて、大家族で酒を飲んだ。が、午後9時頃、啓樹を寝かしつけていたら、私までが寝込んでしまった。

 それ以外は、ただただ、啓樹の教育ボスを務め、一時も静止しない嵩悟を追いかけて部屋の中をうろうろしただけである。睡眠時間も充分であるはずだ。なのに、啓樹が去ったあとは、何となくボーッとして気力がわき上がらない。今年最初のギター教室だからと、事前にギターを抱えてみたものの、気分が乗らない。
 啓樹との蜜月が濃すぎたか?

 しかし、啓樹は1週間で長足の成長を遂げた。
 かけ算の九九はほぼ完璧にマスターした。不得意なのは7×4である。これだけは、何度やらせても間違う。ま、これも、あと1週間も唱え続ければ記憶に染みつくはずだ。

 それより驚いたのは、オセロである。
 2日にオセロなどができるゲーム盤を買い求めた。自宅に戻って2人でやってみたら、当然のことであるが、私が大勝した。これは、いかん。これではゲームとして成立しない。
 そこで、オセロの常識を教えた。

 ・四隅は自分で取ること。そのためには、四隅の隣に自分の駒を置かないこと。
 ・敵の駒の隣に自分の駒を打ってはならない。すぐにひっくり返される。
 ・敵の駒と駒の間だったら自分の駒を置いていい。ひっくり返される恐れが少ない。

 教えたといっても、その程度である。

 3日、やってきた私の長男と啓樹がオセロで戦った。啓樹が2連勝した。

 「伸君、弱いね」

 4日、

 「啓樹、じゃあ、本気でボスとやってみるか」

 夕食後、2人でオセロ盤を挟んだ。私はビールで晩酌を済ませたあとである。それに、オセロ盤に向かいながら焼酎のお湯割りをちびりちびりとやっていた。が、酔うほどではない。なのに、
 苦戦した。啓樹に

 「あ、そこに打ってくれたんだ。啓樹、狙ってたんだ」

 と何度も言われた。そして結果は、34対30。薄氷を踏む思いの私の勝ちであった。
 小学校1年生でこれだけのことができる。驚きである。

 いずれにしても啓樹は、成長した。大きな歓びである。

 
 昨日は啓樹一家を送り出して、私は腰の病院に行った。
 今日は、我が妻殿を前橋日赤病院まで連れて行った。
 年明け早々、夫婦で病院通いは情けないが、これが現実である。

 前橋日赤から戻り、一段落してギターの練習を始めたばかりのところへ、横浜の次女から電話が来た。

 「あのさ、お父さん」

 といわれるときはろくな話でないことは、長年の経験知である。しかも、我が妻殿ではなく私に電話をしてくる。事態は深刻らしい。

 「どうした?」

 唖然とした。次女一家がいま住んでいる横浜の私の家から閉め出されたという。

 「外に出てたらさあ、近所の子が玄関のドアを閉めちゃって。で、鍵を持ってないんだよね。何とかなる?」

 といわれても、何ともならないこともある。横浜の我が家の玄関ドアにはタッチキーが着いている。鍵をポケットに入れておけば、タッチするだけで解錠する。が、その状態で締めれば自動的に施錠する。その仕組みが働いてしまったのである。

 「何とかなる、っていったって、お前、閉じたドアが外からの操作で鍵なしで解錠できるとすれば泥棒は防げないじゃないか。何ともならないと思うぞ。車で旦那の職場まで行って鍵を借りてくるしかないんじゃないのか?」

 「いや、車のキーも家の中なんだよね」

 お手上げである。
 念のために、メーカーに問い合わせた。

 「それは、専門の業者さんに鍵を壊してもらうしかないですね。玄関ドアですと修復費用がかなりかかりますので、できれば勝手口の鍵を壊していただいた方がいいかと」

 横浜の我が家には勝手口はない。つまり、これは諦めるしかない。
 
 不幸中の幸いで、瑛汰、璃子、ともに屋外にいた。つまり、屋内に取り残されてはいなかった。瑛汰が屋内にいれば玄関ドアを解錠させることもできたろうが、璃子が中にいたら……。どこかのガラスを割って屋内に入り、璃子を救出するしかなかったところである。

 次女と瑛汰、璃子は、牛丼の店、ファミレス、TSUTAYAを巡り歩いて時間をつぶし、旦那の帰宅時間を待ったようである。つい先ほど、自宅への侵入に成功したという連絡があった。

 「瑛汰に代わって」

 「はい、瑛汰です」

 「瑛汰、大変だったね」

 「あのさあ、ボス、瑛汰、DVDを見てるんです。忙しいからゴメンね。バイバイ」

 TSUTAYAに足を踏み入れた以上、何も借りずに戻ることができなかったらしい。
 
 年明け早々、我がファミリーは賑やかである。

 

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