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 2011年10月19日 お江戸

 今週の金曜日、21日に、花のお江戸にいくことになった。目的はただひとつ。
 酒を飲むためである。

 いや、

 「桐生の酒は不味くてさ。たまには花のお江戸で美味いものを食って、うまい酒を飲まなきゃやってられないんだわ」

 というのではない。桐生でも、お酒は美味しくいただいている。

 「東京に残してきた愛しいあの娘に、会いたくて、逢いたくて、矢も盾も堪らなくなってしまって」

 であれば、いまごろドキドキワクワクで、

 「飯を食ったら、あそこに行って、あれをして、朝まで寝せないんだから」

 と一人盛り上がっているはずなのだが、これも、残念ながら違う。


 「安堂さん、私の知り合いの教授と一度飲みませんか。彼、忙しくて東京でないと飲めないんだけど」

 誘ってくれたのは、仕事で知り合った群馬大学工学部の教授である。彼が私に会わせたいというのだから、きっと楽しい人に違いない。ひょっとしたら、仕事で助けてもらえることだってあるかも知れない。
 だから、一も二もなく乗った。

 花のお江戸で飲むとなれば、「小菊」しかない。

 というわけで、小菊の女将さんに予約の電話を入れた。

 「あら、安堂さん、ずいぶん久しぶりだね」

 「うん、金曜日に行くからさ」

 「あっ、そう。ところで、勝手に老け込んであるらしいじゃない」

 「えっ、俺が老け込んでる?」

 「あんなに真っ黒だった髪の毛がずいぶん白くなったんだって?」

 「ああ、髪の毛? 髪はね、通ってたころから白かったの。一緒に働いてた若い奴が『安堂さんは髪の毛黒くして若く見えたほうが格好いいですよ』っていうから、染めてたんだよ。でもさ、もう定年過ぎたし、染めなくたっていいじゃない? だから、染めなくなっただけさ」

 「あ、そうなの」

 「それより、女将さんのほうこそ、俺に話せない恥ずかしい話があるんだって?」

 「あら、よく知ってるわね」

 「ご丁寧に、前歯まで折ったっていうじゃない」

 「そうなのよ。だから店には出てないんだけど、金曜日ね。行くわ」


 というわけで、金曜日は「小菊」である。


 ついでに、と思い、デジキャスで一緒だったH氏に電話をした。

 「というわけで行くんだけど」

 「えーっ、金曜日? 金曜日は名古屋から人が出てくるんだよ。ほら、日立から来たあいつ」

 「あいつじゃ判らないけど、誰?」

 「えーっと、ほら、いたじゃない。あいつだよ、あいつ。うーん、そこまで出かかってるんだけど、ほら、あいつだって」


 H氏の脳は、衰退の一途をたどっている。大丈夫か?

 「で、あいつがどうしても四谷で飲みたいっていうんで、そっちに予約入れちゃったんだよ」

 「あ、じゃあいいよ」

 「でもさあ、話したいことがいっぱいあるんだよ。小菊がすんだらうちに来ない?」

 H氏の自宅は新宿にある。

 「あのさあ、お互い還暦過ぎてるんだぜ。小菊で飲んで、あんたの家に行って、俺、どうやって横浜の家まで帰るのさ」

 「ああ、まあ、そうだね」


 H氏は、四谷の酒を早めに切り上げられたら小菊に顔を出す予定である。

 この詰まらぬホームページをご愛読いただいている皆様。書いている奴の顔が見たいという酔狂な方は、当日小菊においでになったらいかが?
 自宅に戻ってきたような大きな顔をして酒を飲んでいるのが私でありますので、お間違いないようにお願いしておきます。
 また、相方の2人が大学の先生であるため、ひょっとしたら小難しい話をしているかも知れませんので、も足声をかけていただく際には、タイミングを見計らっていただければ幸いに思います。

 ではまた。

 

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