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 2011年7月3日 知事選

 今日、群馬県知事選挙があった。
 もちろん、投票には行かなかった。全く関心がなかったからである。

 首長選挙では、2期目に挑む現職が圧倒的に強い、というのは経験則である。よほどの失政、スキャンダルがない限り、現職が圧勝する。
 そんな選挙に、なぜ足を運ばねばならない? 時間と労力の無駄である。

 加えて、対立候補に魅力がなかった。
 もと中央官僚である。いや、中央官僚が悪いというのではない。立派な見識を持ち、寝る間も惜しんで仕事に勤しむ中央官僚を、私は何人も知っている。どっかの偉いさんのように、

 「官僚支配の打破!」

 なんてことを軽々しく口にする気は毛頭ない。

 だが、このもと官僚氏には魅力がなかった。何しろ、選挙スローガンが

 「脱・最下位!」

 なのである。
 何でも、どこかの都道府県イメージ調査で、群馬県のイメージは晴れて最下位だったのだそうだ。びりっケツである。見事なものだ。
 確かに、ビリはいやである。何をやっても芽が出ない。成績もクラスでびりっけつ、運動会のかけっこでもびりっけつ。
 クラスのみんなから無視され、風邪で2、3日休んでも誰も気がついてくれない。だから、見舞客も来ない。

 ねえ、あこがれのあの娘が見舞いに訪れることは望み薄としても、せめて8番目に可愛い子ぐらい来てくれてもいいのでは? と悶々としながら布団にくるまる。
 俺の未来って、どうなるんだろう?

 よーし、風邪が治ったら、俺、頑張る。せめてビリから3番目を目指す!

 って、選挙スローガンになり得る?
 この人についていけば、明るい未来が開けるって思える?

 思えないよなあ。

 実は選挙のしばらく前、桐生に来たこの人と会ったことがある。ビリッけつからの脱出を唱えていらっしゃった。だが、どう話を聞いても、ビリから脱出した群馬県のイメージが浮かばなかった。話を聞いている私の頭でイメージを結ばないのだから、離しているこの人の頭の中にも、具体的なイメージはないのだろうと思わざるを得なかった。

 現職に満足してるわけではない。現職は単なる政治屋ではないかと疑っている。それに比べればましかも知れないが、でも、この人に代わっても五十歩百歩ではないか?

 その2人のうちの一人を選ばねばならない選挙に、私が足を運ぶ気にならないのは当然ではないか?


 と考えていたが、そう考えたのは私だけではなかったようだ。投票率はなんと36.62%。前回から16.79ポイント下がって過去最低だそうだ。
 やっぱりね。

 この過去最低の投票率の中、当選した現職の得票率は67.54%である。ということは、これから4年間、現職に県政を委ねたいと意思表示した有権者は24.73%にすぎない。4分の1弱。

 投票に行かなかった私が言うのもあれだけどさ、これでいいのかね?
 
 中央では、支持率が20%近くまで下がったうえ、退陣表明までした首相が、にこやかに居座りを続けている。
 地方では4分の1弱の支持しかない知事が県政を牛耳る。

 何か、民主主義というシステムがどんどん崩れてきたと思うのは私だけか?
 もっとも、私は民主主義をあまり信頼してはいないけれど。
 出たい人より出したい人、なっていっても、現実には無理だもんねえ。それに、出したかった人が政権の座についたら豹変しちゃったというのも沢山見てきたわけだし。

 あーあ、「海の都の物語」(塩野七生)でも再読しますか。1000年の反映を続けたベネチアの話。
 あの国、はなから民主主義なんて信用していなかったんだよね。

 政治は結果がすべてとすれば、政治システムは民主主義以外にもいろいろあるはずなんだがなあ。

 お休みなさい。

 

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