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 2011年1月9日 かかと

 3連休の中日である。皆様、如何お過ごしでいらっしゃいますか? 
 我が「らかす」へのアクセスが減っていることから見ると、連休を利用してお出かけになっていらっしゃる方が多いのかも知れない。年末年始の連休の直後だというのに、ご苦労様である。

 私は自宅にこもりっきりだ。何しろ、いまの私は病人なのである。腰椎間板ヘルニア。医者に

 「安静が第一です」

 と言い渡された身である。連休が何日続こうと、自宅で安静にしているほかない。
 退屈だ。

 朝起きて夜寝るまで自宅を出ない。150平方mほどの空間でできることは限られている。
 食事をする。トイレに行く。本能を充たしたあとは、せいぜい本を読む、映画を見る、ギターを弾く、ことぐらいしかできない。
 今日はそんな日だった。


 読書。
 昨日買い求めた「文藝春秋」2月号を読む。
 新聞各紙で取り上げられていた西岡武夫参議院議長の「菅・仙石には国を任せられない」が面白い。
 放言を繰り返し、弁護士的なテクニックを駆使する仙石の国会答弁を

 「彼の発言は国会答弁の名に値するものではありません」

 と切り捨て、返す刀で

 「菅首相はあまりに思いつきでモノを言うことが多すぎます」

 と苦言を呈する。

 「諫早干拓や八ッ場ダムなどで取り沙汰された『コンクリートから人へ』などというスローガン自体がそもそも思いつきのレベルです。大方の国民には耳あたりのいい言葉でしょうが、それではいざ予算を組む段になって、なにに重点的に投入していくのか。教育か、医療か、年金か。財源が限られている中で、それを決めるには本来『政治哲学』が必要なはずなのに、それがないから右往左往するばかり」

 と、2人のいい加減さをこき下ろし、

 「菅首相、仙石長官に国を担う資格なし、と言わざるを得ません」

 と手厳しい。
 いや、いまの2人には、普通の懸念を普通にぶつけるだけで手厳しい批判になるということか。

 菅政権、いずれにしても長くはあるまい。長引けば、それだけ国民が迷惑する。


 ギター。
 先週から、課題曲に
 Wonderful Tonight(私と貴女との夜かも)
 が加わった。コピーするのは、「best of」に収録されているヤツライブバージョン(この曲には、いくつも変形がある)だ。10日ほどの練習で、前奏部分、間奏部分のコピーは90%できた。あとは、ヴォーカルに会わせる伴奏部分だが、これが以外とやっかいである。
 C,D,G,Em7をアルペジオで弾く繰り返しなのだが、同じアルペジオがほとんどなく、なかなか覚えられない。年齢のせいか、音楽センスのなさのせいか。

 前回のギター教室で
 All My Lovin'(私の貴女への想いかも)
 が課題曲に加わった。それほど難しい曲ではない。しかし、弾いてみて、途中で半音上がりの転調をしていることに初めて気がついた。やっぱり私に音楽センスはない。

 継続している
 Pretty Girl(私の目に写る貴女のことかも)
 3連符が、かなりスムーズに弾けるようになった。とはいえ、成功率は60%程度。まだまだ完成の域にはほど遠い。

 Hotel California
 チョーキングの音が定まらず、ちっとも音楽にならない。

 なお、()内の「貴女」は、当然、若くて美しい女性を意味する。注意を喚起するのもばかばかしいほど当たり前のことだが、念には念を入れて指摘しておく。


 という1日に、今日は新しい試みを付け加えた。
 やすりでかかとを削った。

 かかと部分の皮膚が分厚くなり、ついにはひび割れまで発生していることに気がついたのはいつのことだろう。以来、入浴した際に軽石などでこすったりはした。が、分厚くなったかかとはその程度ではびくともしない。相変わらず、カラカラの天気が続いて水が干上がった湖の底みたいにひび割れが全体を覆い、触るとガサガサする。

 「美しいかかとを取り戻したい」

 との願いがどこから生じたのかは不明である。

 「あの娘にだけはこのかかとを見られたくない」

 と書きたいのだが、残念ながら、我がかかとを愛撫してくれる「あの娘」がいない。
 とすると、私はナルシストで、死ぬまで美しくありたいと願っているだけなのか? 美しくなってどうしようとの目的はないのか?

 昼前、ふと思いついて道具箱からやすりを取り出した。これで、固くなったかかとの表面を削ろうという魂胆である。
 玄関に座り、やおらやすりを動かし始めた。おお、削れる、削れる! 角質化した皮膚がやすりで粉にされ、落ちていく。さらさらとした白い粉がたたきに落ちて広がる。美しい。
 夢中で削っていたら、声がした。

 「お父さん、何してるの!」

 妻女である。妻女の目には、私の行動が異様に写ったらしい。

 「何をって、かかとを削ってるんだよ」

 という以外に説明のしようがない。

 「そんなことした、大丈夫なの?」

 この人、世の中から何も学ばないのか? 風呂場で軽石を使ってかかとを削るのも、昼間に玄関でやすりを使ってかかとを削るのも同じだろう? 私なんぞは、できれば電動サンダーでかかとを削ってやろうか、と考えているのだが。

 との説明で納得したのだろうか。黙って、水に濡らしたティッシュペーパーを投げてよこした。たたきに落ちたかかとの皮膚の粉をこれで綺麗にしろということらしい。


 ふーっ。有り余りそうな時間を有効に使うのはなかなか大変である。
 さて、かかとは削った。明日は何をしよう?


 夕食時、妻女から頼み事があった。
 今週の金曜日、14日に前橋日赤に連れて行けという。予定では、次の診察は25日だったのだが、腎臓が気になるらしい。
 命は仕事より大事である。14日は前橋日赤に行く。

 と、ここまで書いて、まだ午後9時過ぎだ。まだ寝るには早い。
 うん、今日も映画を見よう! 何にしようかな?

 

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