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 2010年11月6日 ネット時代

 恐らく、皆様も目にされたであろう。
 そう、尖閣諸島の近くで起きた、中国の漁船による海上保安庁の巡視船への体当たり事件の映像である。
私はネットで探すのが面倒で、NHKのニュースでしか見てないが、迫力がある。
 こりゃあ、確かに意図的にぶつかってきている。あの小さな漁船で体当たりしてもたいして効果はないと思うが、何を考えていたのかねえ、あの船長たち。

 中国政府によると、このあたりは中国の領海だ。俺たちが中国の領海内で漁をして何が悪い。なのに、リーベンレン(日本人=中国語)は、なんで俺たちを監視するんだ? ちっぽけな島国のヤツら、何考えている? また中国を侵略しようってか? 中国4000年の歴史を知らないか! 
 よし、俺たちがいっちょう脅かしてやろうぜ。なあに、何かあっても政府が助けてくれる。俺たちの政府はあんな小国なんか端から問題にしてないからな。
 上手くやれば、俺たち、祖国の英雄だぜ!

 ま、そんなところだろうか。
 国際法上、尖閣諸島は日本のはず。そんな国際合意は、中国には関係ないらしい。あの広すぎる国を、日中戦争の歴史をたたき込むことで作り出した反日感情も使って束ねていこうって国だからなあ。
 こんなにが隣にある。困ったことである。


 しかし、ネット時代って恐ろしい時代ですなあ。
 警視庁の国際テロに関する内部情報もネットで公開されるし、アメリカで問題になっているWikiLeaksなんかは、政府、企業、宗教などの機密情報を手当たり次第にネットに載せている。
 スパイは楽になったというか、失職の危機にたっているというか……。

 そうそう、スパイ小説だってどうなることか。機密を探り出す対象の組織に、金の力、思想の力、場合によってはスキャンダルのネタの力などを縦横に使って協力者を作り、人目につかないように慎重の上にも慎重に情報をやりとりする。そんな場面、もう書けないもんな。
 スパイの仕事はパソコンの前に座ってマウスを操作すること、なんてことになったら、小説も映画もだいなしだ。

 まあ、政府や企業の機密情報が漏れるのがいいのかどうか、にわかには判断できない。すべての情報を公開したら社会は成り立つのか。アメリカのように、文書作成から一定の時間がたてばすべてを公開する、というあたらいが限度ではないかと思うが……。

 ま、それはいい。
 でも、こんだけ情報がネット上に流れる時代、私たちはどうしたらいい?
 
 昨日、我慢できずに木陰で立ちションベンした映像がネットで流されたら?
 仕事をさぼって遊んでいる映像が公開されたら?
 鏡とにらめっこして鼻の穴の中の白髪を抜いている間抜け顔がネットでさらされたら?
 
 いや、もっと書き連ねようと思ったが、出てこない。俺って、たいして悪いことしてないね。つまらぬ人間だ。

 にしても、隠しておきたいことが、知らない間に暴露されてしまえば、心は穏やかではない。
 ネットの暴力は、世の中をどう変えるのだろう。


 弾いてみて分かる音楽の素晴らしさを堪能している。
 ギター教室での現在の課題曲が、エリック・クラプトンのPretty Girlであることは、 以前ご報告した。Wonderful Tonight系のメロウな曲ではある。が、Wonderful Tonightに比べれば駄作というしかない。だから、課題曲になるまではほとんど聞いたことがなかった。課題曲として取り組むのもそれほど気が進まなかった。
 ところが、である。弾けば弾くほど、クラプトン・ミュージックの素晴らしさに感嘆するのだ。

 ギターでソロをとるパートはそれほど多くない。しかも、たいして印象深いソロでもない。
 ところが、だ。例えば、最初に出てくる8小節のソロ。
 2つ目の音符からスライド(弦を押さえている指を滑らせて音程を変化させる)が登場する。これは16分音符だ。
 次に出てくるのはチョーキング。弦を押さえる指を押し上げたり押し下げたりして弦の張力を変え、音程を変化させる。ここではハーフ・チョーキングといって、音程を半音だけ上げる。チョーキングがあればチョークダウンもある。元の音に戻すのである。
 プリング・オフ。弦を押さえている指を離すときに弦をひっかいて音を出す。
 ハンマリング・オンは、勢いよく弦を押さえて、その力で音を出す。
 こんな細かいテクニックが次々に登場する。
 それだけではない。たった8小節で3連符、つまり1つの音符を3分割して弾くところが4カ所。最後には5連符まで出てくる。
 おかげで、素人である私はあたふたする。

 こうしてリズムを複雑にし、音を複雑にする。確かに、聞けば聞くほど味が出てくるのだ。
 しかも、クラプトンの場合、音の組み合わせが素晴らしい。

 「えっ、この音の次にこんな音を出すの!」

 最初は、ちっともなじまない音に聞こえた。それなのに、何度も弾いているうちに、限りなく魅力的な音に聞こえてくる。

 やっぱり、クラプトンは凄い。いま思えば、

 「1年後にはクラプトン」

 などと宣言してしまった自分が恥ずかしい。

 さて、これで今日の日誌は終わり。
 ギターの練習を再開するか。

 

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