●日誌一覧

シネマらかす

グルメらかす

音らかす

旅らかす

スキーらかす

事件らかす

 2010年4月27日 検察審査会

 いや、私は、小沢さんを特に擁護しなければならない立場に立つものではない。そもそも面識はないし、後援会にも入っていない。小沢さんに1票を投じたこともない。

 それでも、小沢さんに向けられた検察の捜査に疑問の目を向けてきた。どう考えても、検察の無理な捜査が目についたからである。
 その1件は不起訴で片が付いたはずであった。私の疑問は、やっぱり正しかったと思っていた。

 そうは思っていなかった方々が、意外に沢山いらっしゃったことに唖然とした。今日、検察審査会が、一連の小沢疑惑について「起訴相当」と決めた。これで検察は再捜査をし、起訴をするのかしないのか、改めて判断することになる。起訴をしないとなると再び検察審査会が審議し、改めて「起訴相当」と決めたら、弁護士が検察官となり、小沢さんを起訴することになる。
 それって、無駄じゃない?

 そもそも、今回の小沢さんへの捜査は、様々な方面から疑問の目が向けられ続けた。検察特捜部はおかしいと批判し続けたのは一部のジャーナリストだけではない。元検事でその陣営に加わった人もいる。存在感は皆無だが、私もその1人であった。
 それでも検察は、捜査を続けた。小沢周辺の人々を逮捕し、家宅捜索をし、許された権力を最大限に使って、小沢疑惑を立証しようとした。検察のメンツをかけた捜査だった、ともいえる。そして、結果は不起訴、つまり起訴するに足りる証拠を集め得なかった、ということで決着した。全力を挙げた検察が完全に敗北したのである。

 それなのに、今更再捜査して、新しい材料が出てくるか? その可能性は限りなくゼロに近い。それでも検察は再捜査をせざるを得ない。究極の無駄である。

 検察審査会とは検察の尻をたたくのが仕事である。
 検察官といえども、役人である。役人は役人に甘くなるのではないか? 政治家との癒着も往々にして起きるのではないか? 被害者本人、関係者にとっては重大な犯罪でも、検察官にとっては取るに足りない犯罪で、起訴するのは面倒くさい、有罪を勝ち得ても出世には役立たない、と軽く扱われているものもあるのではないか?
 検察官よ、あんたらは税金でご飯を食べているのである。でれば、法に従って粛々と犯罪を摘発せよ。容疑者が役人仲間でも、お世話になっている政治家でも、あんたから見たらゴミみたいな犯罪でも、法に従って粛々と調べ、違法性があるものは起訴して法の判断を求めよ。
 ほら、働け。癒着するな。情に流されるな。俺たちは見てるぞ!
 というのが、検察審査会である。

 では、小沢事件はこの範疇に入るか? 入らない。
 この事件、そもそも検察が始めたものだ。自分たちの判断で動き出した検察は、メンツをかけて調べ、何とか起訴に持ち込もうと全力を挙げた。それなのに起訴できるだけの証拠を集め得なかった。だから検察のメンツがつぶれたのである。
 もし小沢さんがクロであったとしても、いまの検察の力量ではクロを立証できないことは立証済みなのだ。その検察に、もっと働け、といっても無理な注文である。検察は、小沢さんの顔色をうかがって事件をつぶしたわけではないのだから。

 それって、100mを15秒かけないと走れない人に向かって、

 「それは時間のかけすぎだ。君はオリンピックに出なければならない。10秒フラットで走るようにしたまえ」

 と、権限を背景に宣告しているようなものである。それ、無理だって!

 検察審査会とは、無作為に選ばれた11人で構成されているのだそうだ。ということは、普通の人々がメンバーで、普通の人々は、未だに小沢さんはクロであると、根拠もなく信じ込んでいるということになる。

 だからさあ、マスコミの皆さん、あんたらがどんなトーンで報道するかって、きわめて大事なことなのよ。ふわふわとした小沢=クロ説に乗っかって、検察のリークを追いかけて、リークを受ければその筋に沿った独自取材を繰り返して、小沢=クロのイメージを振りまいてきたのはあんたたちだがね。
 検察のリークに乗るマスコミ、という批判に、そんなことはない、独自取材で問題点をえぐり出していると大見得を切ったメディアもあったけど、離れて見れば、そりゃあんたたちの自己満足。検察が作り出した流れに逆らおうという報道は皆無に近かったし、疑問を呈する見方も、「識者」に語らせただけで、報道としてはほとんどなかった、という印象を私は持っているのですよ。

 さて、検察は再捜査してどんな結論を出すのか。いや、出せるのか。
 いま、一番困っているのは検察の方々ではないのかな?

 

前の日誌                 next
無断  メール