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 2010年3月17日 ストール

 最初にお断りしておく。
 九州にいる母の米寿の祝いで、21、22日と九州に行く。21日の飛行機が朝早いため、20日は横浜に行き、翌日、そこから羽田に向かう。
 よって、20〜22日は日誌の更新ができない。22日夜には戻るので、ひょっとしたらその日は書けるかもしれないが、疲労度次第である。期待しないで頂きたい。

 愛読者の皆様の便宜のため、前もってご報告した。

 というわけで、母の米寿の祝いに駆けつけるのだが、数日前まで、祝いの品を何にするのか、迷っていた。
 まあ、母親からすれば、

 「何もいらない。来てくれればいい」

 ということなのだろうが、祝う側としては、祝う心を形にしたい。そうも行かない。
 でも、何にする?

 母は晩年になって絵を描き始めた。時折、展覧会に入選したりしている。描画が苦手な私から見れば、

 「あいつ、本当に俺の親か?」

 と思わぬでもない。だが、顔を見れば私の生みの親であることは疑いようがないほど似ている。
 きっと、絵画への能力を遺伝し忘れたのであろう。

 で、水彩画のセットを贈ろうか、と考えた。そんなもの、私の日常にはまったく関係がない。よって、どんなものがいいのか、そもそも何を揃えたらいいのか、いくらぐらいするのか、まったく不明である。が、残り時間が少なくなった母には最高の水彩画セットを贈ろうと思った。

 母と同居する弟の妻女に、妻が電話をした。

 「お母さん、最近あまり描かないし、絵の具も何も、いっぱい持ってるよ」

 であれば、あまり喜ぶまい。では、何にする?

 思案を重ねて、ふと思いついたのは数日前である。

 「俺が桐生にいる間に米寿を迎えるんだから、桐生のものがいいのでは?」

 すぐに思いついたのが、松井ニット技研である。ホームページを見て頂ければごおわかりの通り、実にチャーミングなニット製品を作り出している。
 縦縞で多数の色を組み合わせ、ほかには見られない色彩世界を作り出しているマフラーは、ニューヨーク近代美術館のお土産として売り上げトップの座を守り続けている。この色の組み合わせ、毎年新製品が現れる。デザインしているのは会社を経営する松井さん兄弟である。2人とも、印象派の絵画が大好きだ。
 そうそう、お二人はアラコキ(という言葉はあるのだろうか。around古希、なのだが。アラキとでもいうのかな?)である。

 松井さんの会社は、マフラーだけを作っているのではない。シルクの美しいストールの品揃えもあり、ホームページにはないが、OEMOriginal Equipment Manufacturer=他社ブランドで作ったもの)でシルクを配した高価なマフラーも揃っている。
 さて、どちらにしようか?

 贈られる母は、今月米寿を迎える。常識的にいえば、残り時間はそれほどない。マフラーは冬場しか使えないものである。であれば、そのマフラーを何回首に巻けるのか? ストールなら、四季を問わず使えるのではないか? 使用頻度はずっと多いのではないか?

 そう考えて、ストールに決めた。

 本日夕、松井ニットを訪れた。念のため、実情を話して相談すると、やはりストールを勧められた。シルク混のマフラーの方が高額であるにもかかわらず、である。
 迷いが吹っ切れた。

 ベージュのマフラーを買った。そうそう、長男のお嫁さんに買ってあげたストールと同じもので、色だけ違う。米寿のばあさんに黒は似合わないだろ?!

 というわけで、プレゼント用に包装されたストールを持って、21日、母に会いに行く。
 
 さて、このストール、何度使ってくれるのだろう? ま、使うことができなくなったら、形見分けで弟の妻女が使えばいいんだけどね。

 

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