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 2008年9月29日 刺客

 この人、単に口が軽いだけなのか? それとも単にバカなのか?
 摩訶不思議な発言と行動で、わずか5日間しか大臣の椅子に座ることが出来なかった中山成彬前国土交通大臣のことをボーっと考えていた。

 末は博士か大臣か

 という言葉はすでに死語になった。だが、政治を志した以上、いつかは大臣になり、出来れば総理のポストまで上り詰めたいというのは、一種の人情だろう。それに、大臣になるのは支持者への恩返しでもある。
 なのに、位階人臣を極めたと思ったら、自ら勢いよく転がり落ちた。並みの人ではない。

 つい口が滑った、というのとは違う。問題視された発言の一部は撤回したものの、日教組をこき下ろした部分だけは絶対に引っ込めないからだ。
 信念を持つのはいい。それを表現するのも自由な社会に私たちはいるはずだ。大臣の椅子を棒に振っても信念を曲げないのだから、状況に応じてくるくる発言を変える風見鶏が跋扈するあの政界では、中山さんはなかなか立派である。
 だが、現在の国会の勢力図は自民党にアゲンストだし、総選挙を控えた微妙な時期でもある。政治家としては、信念の一部は心にしまい込んで口に出さない、という知恵も必要である。失言問題でポストを追われた先輩大臣は掃いて捨てるほどいるではないか。どうして歴史に学ばなかったのか?
 特に、自民劣勢が伝えられる総選挙を前に、いらざる波風を立てることはなかろう。総裁選の勢いで総選挙になだれ込み、何とか第一党を維持したいという自民党の戦略からもはずれる。この人の政治家としての判断力はゼロというほかはない。

 ああ、そうか!

 と思いついたのは、昨夜の布団の中である。
 中山さんて、民主党の小沢代表が自民党に残してきたスパイなのだ。

 前回の総選挙で、時の小泉首相は、多くの選挙区に刺客を送り込み、自民党を圧勝させた。だが、個々の選挙区に刺客を送り込むなんて、作戦としては小さい、小さい。敵の城に刺客を送り込めば、敵全体を殲滅できるだろうが。
 と小沢さんは考えたのではないか?
 そこで、かつては同じ自民党にいた中山さんに寝返りを働きかけた。敵の中に内通者を作るのは戦争のイロハである。その内通者が、総選挙を目前に控えた絶好の時期に国土交通大臣に就任した。作戦を発動させるのはいまである。刺客よ動け。麻生人気をたたきつぶせ。来る総選挙で自民党を打ち負かし、美酒に酔おうではないか!

 ということであったのなら、今回の辞任劇は良く理解できる。
 私の読みが違っていたら、中山さんっていったい何なんだ?

 

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