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 2008年1月28日 暫定税率

 暫定とは、どの程度の時間なのだろう?
 assahi.comの「大辞林」で調べると、暫定とは
 「正式に決定するまで、仮に定めること。臨時の措置」
 とある。時間の長さは教えてもらえなかったが、いずれにしてもそれほど長い時間ではなさそうである。
 では、34年間は暫定か?

 いま国会は、ガソリン税などにかかっている暫定税率をどうすべえ、で侃々諤々の論議を繰り広げている。それにマスコミも加わって甲論乙駁の状態だ。
 でも、「暫定」って、どれぐらいの時間なのかという話は、少なくとも私が見聞きする限りどこにも登場しない。国会議員もマスコミの方々も、とことん日本語を大事にされない人物ばかりのようだ。

 この暫定税率、始まりは1973年度からの道路整備5カ年計画で財源不足が生まれ、緊急の措置として1974年度から導入された(ウィキペディア=Wikipedia=、道路特定財源制度より)。その時の約束は2年間だった。政策の是非はともかく、これなら暫定といえないこともない。ところが、暫定が暫定のままずるずると引き延ばされた。34年間、よくも引き延ばしたものである。日本人の国語能力もすっかり地に落ちてしまった、と嘆かざるを得ない。

 その暫定税率を定めている租税特別措置の期限が3月末で切れる。だからあちこちで騒がれているのだが、騒ぐほどの問題はどこにもない。
 暫定なのだから、34年間も暫定のままであったことを深く恥じ、速やかに正式決定をする。正式決定ができなければ、税率を本則に戻す。
 それだけのことである。

 ねえ、そろそろ真っ当な日本語の世界に戻りませんか? 正しいに日本語を守り育てるのも政治の責務と違いますか?

 暫定税率を維持しなければ、計画中の道路建設や道路整備ができなくなる、という危機感を持つ自治体が多いそうだ。
 が、政治とは、国民をたぶらかすことではないでしょ? 必要なお金は、正々堂々と、正しい日本語を使って国民から集めればいいではないですか。それができないから34年間も「暫定」でやってきて、さらに暫定期間を伸ばせというのは、そりゃあなた、国民をどこまでバカにしたら気がすむのですか?

 3月末で租税特別措置の期限が切れても、数ヶ月後には衆議院自民党の数の力で暫定税率を延長する。その間数ヶ月の空白期間に、末端のガソリン価格が下がったりする。ガソリン税は蔵出し税だから、同じ日に安いスタンドと高いスタンドが併存して混乱する。
 そんな意見もあるようです。
 いいじゃないですか、混乱。あなた方にご心配頂かなくても、私たちは、価格の混乱の中、安いスタンドを探して立派に生き抜きますって。だって、すべてが自己責任、自立しなきゃいけない時代ですもん。

 地球温暖化が世界中の関心事項である時代に、末端のガソリン価格が下がれば、日本の環境問題への取り組み姿勢を疑問視されかねない。
 一見まともに聞こえるトンデモ議論って、あるもんですね。暫定税率が環境を守る?
 もともとは、もっとたくさんの車が走れるように道路整備をしようと上積みした税率ではないですか。それが環境を守る? 地方の声も、もっと道路を造って車をたくさん走らせたいから暫定税率を維持してくれていうものばかりなんですぜ!
 もちろん、私も多少は経済のことが分かりますから、末端のガソリン価格が下がればガソリンの消費量が増えるという理論は知っております。でも、26円下がったところで、つい1、2年前の価格ではありませんか。
 そのころ、そんなにガソリンの消費量って多かったのかなあ?
 環境問題に触れるのなら、暫定税率を廃止し、同じ税率で環境目的税をガソリンにかけるのが本則です。

 かといって、民主党の「ガソリン値下げ隊」もねえ。
 そうではないでしょ? 34年間も国民をごまかし続けてきた「暫定」に終止符を打つ、ってのが真っ当なマニフェストじゃないでしょうか。国民が民主党に期待しているのは、自民党みたいに既得権益に縛られず、新しい発想で真っ当な政治をしてくれるんじゃないか、ということだと思うので。ガソリン値下げで票を集めようなんて、ちょいと手法が古すぎやしませんか?

 ところで、1リットル当たり26円下がったら、私の財布はどうなるのかな?
 これまでのところ、月間走行距離は約580km。平均燃費は8kmぐらいだから、ガソリン消費量は73リットルか。とすると、月間の節約額は2000円弱。うーん、愛用のタバコ「ハイライト」だと、わずか6個分か……。

 やっぱり、「ガソリン値下げ隊」では、投票に行かないかも知れませんなぁ。


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