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 2006年12月29日 腰痛

 突然、腰痛が来た。今朝のことだ。
 いつものように、愛犬「リン」の散歩に出かけた。午前6時27分のことである。2階の寝室から1階の玄関に出て、リンにリードをつけるべく、上がりかまちに腰をかけた。その瞬間だった。私の腰が、

 グキッ!

 と音を立てた。確かに聞こえた。馴染みのある音である。間違うはずがない。
 同時に痛みが走った。暮れも押し詰まってのギックリ腰。治療院ももう休みに入っているいるというのに……。
 何がいけなかったのか? それほど激しく腰を使った覚えもないが……。
  1年間の疲れが腰に集中して出たか?
 忘年会の疲れが腰に集中して出たか?
 それとも、単純に無理のきかない年代になったのか?

 不幸中の幸いは、ラスベガスで襲われた痛み(詳しくは、グルメらかす#46#47をご参照ください)に比べれば、月とすっぽんほどの違いがあることだ。本日の痛みは、何とかなだめることができる。

 腰に痛みが走らないよう、慎重に歩いてリンの散歩を終えた。途中、公園に寄って腰を左右にひねった。帰宅して、腰にホッカイロを当てた。当面の治療である。
 腰の回転は、痛みで縮まった筋肉を伸ばすためだ。縮まって血液の通りが悪くなった筋肉は、伸ばして血を通わせなければならない。まず、右を上にして足を組み、左腕の肘を右足の腿の部分に当てて上半身を腰が悲鳴を上げるまで右に回す。それが終わったら足を組み替え、今度は思いっきり左に回す。通い慣れた整骨院で学んだ治療法である。
 こうして、多少血が流れ始めた筋肉を、今度は温める。血流を促進するためである。

 まあ、こうしておけば数日中に痛みは気にならなくなるはずだ。

 なのに。
 そんな腰を抱えて午後、帰省中の娘、その娘の長男とともに、都筑区の「IKEA」まで買い物に出かけた。娘の長男は2歳になったばかり。15kg前後ある。私を、「ボス」と呼ぶ。可愛い。

 2歳とは、自らの欲求をストレートに表現する年代である。相手の事情を思いやる想像力は、全く期待できない年代でもある。
  広い店内で、何度も

 「ボス、だっこ!

 とねだられた。
 私は腰を病む身である。ホッカイロを腰に当てている者である。それに、

 「ボス、だっこ!」

 をすげなく拒否する勇気に欠ける者でもある。

 腰に相談しながら、何度も抱き上げた。抱いて歩いた。
 「IKEA」を出るときすっかり汗ばんでいた。セーターも脱ぎ去りたいほどだった。それは、店内の人いきれ、腰に当てたホッカイロのせいだけではなかったと思う……。
 夕刻自宅に戻り、風呂に長めにつかって腰をじっくり暖めたのは言うまでもない。その成果か、いまのところ腰痛が暴れ出す気配はない。

 「ボス、だっこ!」

 の発言者は、明日も我が家にいる。年明けまでずっといる。その間、絶え間なく

 「ボス、だっこ!」

 と声をかけてくるはずだ。
 私はいま、喜びと恐怖に戦く存在である。久しぶりに訪れた腰痛に大枚の賄賂を贈りたい気分でいる。

 

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