グルメに行くばい   第8回 山里の味

 岐阜市に転勤した。
 まず、私が岐阜まで出かけ、住居を決めた。

 会社まで車で10分。長良川のほとりで、ベランダに出ると、長良川の向こうに金華山、その上に岐阜城が見える。5階建てマンション(アパート?)の3階である。2L・DK(LとDが、ガラスのついたてで仕切られていた)。それまで住んだなかで、一番広い住居だった。

 間もなく、家族と一緒に引っ越した。長女も生まれて、4人家族になっていた。


 

(余談)
それにしても、だ。
津から岐阜。津から近鉄特急で名古屋へ。名古屋で名鉄の特急に乗り継いで合計2時間弱。完全に日帰り交通圏である。
そんな近いところへ、転勤?
どうせ動かすなら、日本列島の半分ぐらいの距離を動かせばいいじゃない。鹿児島とか、仙台とか、さ。
チマチマしてるなあ、ホントに。

 

 快適だった。
 部屋からの眺望は最高である。夏には、長良川の花火大会が、自分の部屋から見える。それに、戦国時代に斎藤道三、織田信長が居城にした金華山まで、完全に歩行距離だ。長良川の鵜飼いだって、散歩がてらに見に行ける。

 

 

(余談)
転勤直後、先輩にいわれた。
「礼人君、君は知らへんかもしれんけどなあ、岐阜は歴史の宝庫なんやでぇ。戦国時代の歴史の主舞台なんや。岐阜に来たからには、司馬遼太郎の『国盗り物語』は読まんとあかんで」
何言ってやがる。こちとら、日本歴史の黎明期の主舞台である九州の生まれだい。卑弥呼、知ってるか? たかが400年ぐらい前の歴史の主舞台なんて、ちゃんちゃらおかしいやい!
「分かりました。すぐに買ってきて読みます」
こうして私は、蝮と呼ばれた斎藤道三、やがて道三を殺す嫡男齋藤義竜、織田信長の正室となる濃姫らに出会った。
正直いって、面白かった。
津本陽さんの「下天は夢か」を読むと、その後信長関連の歴史は少し書き換えられたようだが、まあいい。
先輩、ありがとうございました。

 

 快晴の休日、家族で金華山に登った。あとで分かったが、この山には登山ルートがいくつもある。代表的なものだけでも6つある。
 当日、そんな知識はなかった。山頂はすぐ目の前に見える。何人もの人が歩いている。前を行く人についていけば、必ず山頂に行き着く。

 「見てみい、結構なお年寄りも歩いているわい。こんな山、チョロいもんや」

 4歳の長男と2歳の長女、それに愚妻と私の4人は軽い足取りで歩き続けた。たかが標高329mの低い山である。

 後で考えると、我々の前を行くお年寄りは、相当のベテランであったらしい。中腹あたりから、道の様子が変わり始めた。道なき道に近くなってきた。道なき道が、ほとんど一直線に頂上を目指している。
 道に大きな段差がある。いや、段差というよりである。その崖をよじ登らないと前に進めない。そんな箇所が目に見えて増えてきた。
 それなのに、前を行くお年寄りは、岩の出っ張りや地表に盛り上がった木の根をつかみながら、ヒョイヒョイと登っていく。

 おいおい、ちょっと待ってくれよ、こちとら、子供連れなんだよ!

 とは言わなかったが、そんな心境だった。こんなところに来ちゃって、子供が崖から滑り落ちたら、いや転がり落ちたら、楽しかるべき休日のレジャーが、たちどころに地獄に変貌する。かすり傷で済めばまだいい。骨を折ったり、大きな裂傷ができたり……。
 我が子供たちは親に似て、特に私に似てひ弱なのだ。ひ弱さは都会人の特徴なのだ!

 低い崖は、先にのぼって子供を引っ張り上げた。ちょっと高い崖は、よじ登る子供たちを、下から見守った。もし落ちてきたら、下で受け止めようという腹づもりである。

 間もなく長男が、尻込みし始めた。まだ4歳である。それも仕方なかろう。

 「疲れた」

 「恐い」

 を連発し始めた長男に、

 「大丈夫。もうすぐ頂上だぜ。ほら、お父さんがお尻を押してやるから、がんばれ。こうやって登れば大丈夫だから」

 と励ましながら、ふと傍らを見た。

 2歳の長女が、泣き言も言わず、独り黙々と崖に挑んでいる。まだ、歩くことにも充分慣れてはいないだろうに、あちらに手をかけ、こちらに足をかけ、短い手足を120%活用して、懸命に自分の、ちょっと太り気味の身体を上に引っ張り上げ続けている。

 「ほら、妹だって登ってるぜ」

 と長男に声をかけ、先に進ませながら、長女も気になる。

 「おい、大丈夫か。お父さんが手伝おうか?」

 「ん、ハーハー。いいよ。ゼイゼイ。独りで登れるもん! フーフー」

 とうとう、この2歳の幼女は、自力で頂上までたどり着いてしまった。

 

 

(述懐)
弱き者、汝の名は女なり
女は弱し、されど母は強し
などという世迷いごとを誰が言ったのか? 人間観察が浅い。浅薄である。
女は、幼女のころから強い。
世の男性諸君、間違ってはいけませんぞ!

 

 金華山の頂上には、岐阜城と、もう一つ観光施設がある。リス村である。たくさんのリスが飼育されていて、お金を払うと、餌と手袋を渡してくれる。

 「ほら、この手袋をはめてリスに餌をやってごらん」

 順序からして、最初は長男だ。
 が、この男、どうにも度胸がない。リスを見ながら、腰が引けている。本当に、お尻を後ろに引いて身体がの字になっている。お尻を引くだけでなく、リスと自分の間に、父親を入れようとする。
 なだめすかして手袋をはめさせ、その上に餌を乗せても、手が真っ直ぐには伸びない。お尻を後ろに引いたまま、手はいつでも引っ込められるように、肘の部分で折れ曲がっている。

 「………」

 次は長女の番だ。
 こいつは怖さを知らない。なにしろ、わずか2歳の足で金華山を征服したヤツだ。ちょっと肉付きのいい紅葉のような手にさっさと手袋をはめると、リスの群の中にズイズイと歩を進めていく。見ていて気持ちいいほどである。

 

 

(余談)
最新の研究成果によると、男と女を比べると、男の方がはるかに臆病なのだという。
それというのも、臆病になるには高度な知性がいるからだ。つまり、これから発生するかもしれない事態を自らの頭脳で組み立て、頭の中で映像化しなければならない。想像力が豊かであることが、臆病になるための条件なのだ。
女には、今しかない。未来を先取りしてヴィジュアライズする能力に欠けるという。これから発生するかもしれない事態を考えつかないものだから、臆病になることもない。
「いいじゃないの、いまが良けりゃ」
ってなものが女である。
私が言うのではない。誰かが書いていたことである。

 

 1時間ほどリスと遊び、岐阜城の天守閣に登り、下りはロープウエイを使った。屋台でお団子を買い、その足で長良川の河原まで歩いて子供たちをヌードにした。2人は先を争うようにして水辺へ駆け、2人で水遊びを始めた。

 岐阜市では、あまり食べ物の想い出がない。海のない県である。致し方のないことかもしれない。
 美味しいなと思ったのは、おでんである。というか、おでんになった豆腐の食べ方である。
 職場から歩いていける店だった。鮎の背越しなど、珍しいものを食べさせてくれる店だった。

 

 

(注)
背越し=アユなど、骨の柔らかい魚を薄い筒切りにする、刺身の作り方の一。

 

 「岐阜で一番美味い酒は『鬼ころし』」

 と誰かにいわれたことを頭から信じ込んでいたグルメ修行中の私は、初めてこの店に足を踏み込んだとき、

 「鬼ころし、ないの?」

 と無邪気に聞いた。
 板さんは、

 「鬼ころしも美味しい酒ですが、ちょっとお酒が強すぎて、うちの料理に合いませんので」

 といいながら、「烏峯泉(うほうせん)」という酒を出してくれた。確かに、お酒が自分だけを主張するのではなく、料理とよく調和した。
 食べ物と飲み物はバランスをとらなければならない。ウイスキーを片手に寿司をつまむなんてのは、味のわからない人のすることである。
 グルメになるための階段を1段だけ上がった。

 冬場、そんな店におでんを食べに出かけ、豆腐を頼んだ。
 出てきた豆腐に、何かが乗っている。よく見ると、とろろ昆布だった。

 「へえ、豆腐にとろろ昆布乗っけんの」

 「ええ、うちお店ではこうやって出します」

 なるほど、昆布ダシがしみ込んだ豆腐に、さらにとろろ昆布を乗せると、当然のことながら、さらに強い昆布の風味が出る。これが、豆腐と実にマッチするのだ。

 その後、何軒かのおでん屋さんに教えてあげた。次に店を訪れると、豆腐の上にとろろ昆布がきちんと乗っていた。

 

 

(後日談)
去年、つまり2002年の5月、同僚のHと岐阜に行った。
仕事を終えて夕食の時間になり、この店を探したが、なかった。場所が変わったのか、廃業したのか、確かめようがなかった。
仕方なく、初めての店に行った。大通りから引っ込んだところに、その店はあった。
「GHEE胡麻」
という。
メニューを見て、刺身など数点を頼んで、ビール、酒を飲んだ。
「おい、この店、当たりじゃない?」
どちらからともなく、声が出た。
お酒のお代わりを運んできた店員さんに声をかけた。
「刺身が美味しいね。岐阜って海がないけど、魚はどこから仕入れているの?」
「ありがとうございます。うちの魚は富山から仕入れてます」
「えっ、富山?」
富山は、岐阜から見れば山の向こう、日本海沿いである。
「はい、最近は立派な道ができて、夜中だと3時間半ぐらいで行くんですよ。店を終えると、富山まで買い出しのドライブです」
もっと驚いたのが、刺身に添えられていたワサビである。何といっても、辛い! すがすがしい辛味の中に、何とも言えない甘みがある。すり下ろしたワサビだけで、お酒が飲めそうである。
もっと驚いたのは、時間がたっても香り、風味が消えないことだった。つまり、美味しさが持続する。
「美味しいワサビだね。どこの産?」
「はい、根尾村(岐阜県)のワサビです。あっちこっちのを試してみたんですが、結局は灯台元暗しだったようで、根尾村のワサビが一番よかったものですから。1kg8000円するんですけどね」
Hと私は、無理を言ってそのワサビを1本ずつ譲ってもらった。1本、500円少々だった。

 

 この岐阜で、私の愛車はフォルクスワーゲンのカブトムシに代わった(中欧編・「なぜか、ワーゲン」を見てください)。
 カブトムシで、岐阜県内を走り回り、生活を満喫した。

                               ワーゲン

   

かつての我が愛車、フォルクスワーゲン・ビートル。
1972年製、1600cc、クーラーつき。どうです、美しいでしょ?
場所は、岐阜から徳山に向かう途中のどこか。子供たちの半数は、私に製造責任がある。残り2人の製造責任者は、多分、私ではない

 

 不思議な縁で何度も尋ねたのが、揖斐川の源流部にある徳山村である。いや、あった、という方が正確だ。すでに廃村になり、現在は治水と利水を目的とした徳山ダムの建設工事が進められている。やがて湖底に沈む。

 トットットットットットッという快調なエンジンオンが響く。愛車フォルクスワーゲン・ビートルは、揖斐川沿いの道を、ひたすら徳山に向かって山道を登る。1つ手前(もちろん、岐阜から見て)の藤橋村の中心部を過ぎると人家もパッタリなくなった。濃紺のビートルが、一方の車窓には切り立った山肌を、他方の車窓には揖斐川の川面を映しながら、徐々に細くなる道を進む。
 まったくもって、絵になる光景である。この絵の中心には、当然ながらハンドルを持つ私がいるわけだ。
 美しい!

 ん? 何だ、あれ? 
 立て看が出てるぞ。

 「熊に注意」

 !!!

 おいおい、このあたりって、熊が出るのかよ! 聞いてないぜ、そんな話。いま、熊さんに出っくわしたらどうするんだよ!!
 おれ、独りぼっちだぜ。いくら柔道ができるからといったって、熊が相手じゃ内股もかからないだろう。だって、熊って足が極端に短いじゃないか! 第一、柔道着を着てないから、掴むところがないではないか!
 では、拳を固めて殴るか?!
 でもねえ、

 「一撃の下に熊を倒しました」

 なんてって、格闘技世界一を狙っているわけでもないしさ。
 死んだふりでもしろっていうのかよ。死んだふりしたら、本当に熊さんは、何もせずにあっちに行ってくれるんだよな……。

 

 

(余談)
愚妻が言っておりました。
「ねえねえ、この間、出会った熊を投げ飛ばしちゃったおじさんの話が新聞に出てたけど、読んだ? 何てんだっけ、ほら、後ろに投げるヤツ。ほら、自分も転びながら後ろに投げるのよ。巴投げ? そうそう、巴投げよ。巴投げで熊を投げちゃったんだって。すごいよね!」
それを俺に聞かせてどうしようってか! 熊と戦えってか?!

 

 岐阜を出て2時間〜3時間かかっただろうか。何事もなく徳山村に着いた。心からホッとした。
 宿は、増村たづ子さんが経営する民宿である。ダム湖に沈む徳山村の人々をバカチョンカメラで撮り続け、地表から消える村の象徴としてすっかり有名になったおばあちゃんである。 残念ながら2006年3月、鬼籍に入られた。合掌。であるが、ここでは生きていて頂く。

 「いやあ、よう来なさった。疲れとるやろ。さあ、上がりんさい。お風呂もわいとるで、汗流すかい? ご飯はもうちょっと待っとってよ。すぐに作るからな」

 「いやあ、兄ちゃん、この車で来たのかい。可愛い車だなあ。写真撮らせてもらっていいかね? じゃあ、兄ちゃんもその前に立っとってよ。写すよー、はい、チーズ!」

 てなわけで、私も増山さんのカメラに収まってしまった。

 増山さんの民宿には、「熊に注意」の看板にびくびくしながら、何度も通った。

 「ああ、礼人さんかね。村でなあ、熊が掴まったんやけど、あんた、来るかね。熊の肉もあるよ。食べたことないだろ。食べてみんかね」

 「うん、行く」

 てなもんである。私を脅かし続ける熊である。食べずにおくものか!

 職場の仲間と、家族連れの宴会を増山さんの民宿で開いた。3家族がそれぞれマイカーで揖斐川をさかのぼり、夕刻、増山さんに集合する。直ちに、囲炉裏を囲んでドンチャン騒ぎが始まる。

 囲炉裏の周りには、塩をふって竹串に刺したヤマメとアマゴが数十匹立てっていて、囲炉裏の熱でいい香りをさせている。

 「これはな、あんたらが来るいうて、裏のおじさんが朝から川へ行って採ってきたもんだ。うん、ここいらの川はまだ汚れてないもんでな。こんな魚がいっぱい捕れるんだよ。なにも、こんないいところをダムに沈めなくてもいいのにな

 わさびの葉のお浸し、春にとって保存していたのであろうワラビやゼンマイなど、山の幸がお皿に山盛りだ。

 「これはな、ほら、あの家に住む奥さんが、今朝持ってきてくれたのよ。とれたてだから、美味いぞぉ。この村は、何でも採れるんだぁ。採れたら、こうやって持ってきてくださるしな。いいとこなんだよぉ。ダムに沈むけどな。ダムに沈んだら、おら、どうするかなぁ……

 ビールは冷やしてある。酒は、一升瓶が並ぶ。

 毎日顔を合わせているはずなのに、四方山話に花が咲く。住み慣れた都会を離れ、環境が全く違う山奥の村での宴会は、咲いた花を一段と生き生きさせる。

 「いやあ、あの時は冷や汗をかいたね。一時はどうなることかと思ったよ。でも、美味いねえ、このアマゴ。川で取れたばかりのヤツを囲炉裏の火で焼いて食うなんざ、ちょっとできませんって」

 「ほんと、ほんと。ヤマメだって、ほら、何とも言えずに甘くてさ。いくらでも酒を飲めちゃうねえ。それはそうと、あの時は結果オーライだったから良かったじゃない。あいつがもうちょっとうまく立ち回ってれば、もっと簡単に行けたけどねえ」

 「ワサビも美味いよ。ワサビって、根っこのところをすり下ろして刺身と一緒に食べるものと思ってたけど、葉っぱも食べるんだねえ。ピリッとして、口の中が爽やかになるなあ。だけど、ほら、あれにはまだ問題が残ってるじゃない。どうするのかなあ」

 「どうするのかなあって、それは君がちゃんとやらなきゃだめじゃないか。いやあ、この天ぷらも美味いなあ。増山のおばあちゃん、これ、何が入ってるの?」

 そうそう、テーマはグルメである。
 でも、ここでは味の話は避ける。田舎の、山奥のおばあちゃんの手料理である。エッという味付けがしてあるわけではない。なるほどという手を加えてあるわけでもない。ここに住んだ人たちが、ずっと前から食べていた食べ物である。素材の珍しさと新鮮さを除けば、ごく普通の料理である。
 だけど、この場所で、この仲間と、増山さんが作ってくれたごく普通の料理を食べる。凛とした山の空気の中で、何物にも代え難いご馳走になる。食べ物とは、そんなものだと思う。

 いやなヤツと食べる吉兆の懐石料理より、可愛い女の子と2人っきりで食べるお好み焼きの方が、きっと100倍も美味しいのである。

 

 

 

(注)
吉兆の懐石料理を食べたことはありません。
最近は、可愛い女の子と2人っきりでお好み焼きを食べる機会には恵まれていません。

 

 話が尽きそうになると、カラオケ抜きの合唱が始まる。踊り出すヤツもいる。子供たちは、あっけにとられて大人たちの狂宴を見つめている。

 ♪兎追いしかの山、小鮒釣りしかの川〜
 ♪箱根の山は天下の険〜

 全員で歌える歌なら、何でも良かった。多少音痴が混じっても構わなかった。みんなが歌詞を忘れて、途中で終わってしまう歌もあった。とにかく、全員で声を張り上げるのが、何ともいえず楽しかった。都会と違って、隣の家はずっと離れている。文句を言われることもない。

                             宴会

 

増山さんの民宿での宴会。
これだけのメンバーが一堂に会し、飲み、食い、しゃべり、歌い、踊ると、これはなかなか壮観であります。多分、増山のおばあちゃんが撮ってくれたものです

 

 やがて。
 囲炉裏端に突っ伏して眠り込むヤツ、千鳥足でトイレに行くヤツ、2階に上って布団に潜り込むヤツ。
 深夜に及んだ大宴会は、各人の体力に従って、少しずつ脱落者が出はじめ、いつしか私だけが取り残されておりました。

 さて、今回もストーリーとは関係のないレシピを紹介しよう。
 今年は冷夏だったのに、9月にはいったら暑い日が増えた。気象庁は「残暑が厳しい」という予報を出している。
 そこで、遅ればせながら夏向きのサラダを。ビタミン、ミネラルを豊富に取り込んで、残暑を乗り越えていただきたい。

 ガスパチョ

 

材料:
トマト 15
  キュウリ 2
  ピーマン 4
  タマネギ 4
  ニンニク 少量
  古くなったパン 5
  オリーブオイル 20
  ワインビネガー 1
  適宜
  胡椒

少量

          (数字は、比率です)

  作り方

 

1,

トマト、キュウリ、ピーマン、タマネギ、ニンニクをざく切りにし、一緒にボウルに入れて30分〜1時間置く。

2,

古くなったパンは水につけて柔らかくし、固くしぼって、他の材料が入っているボウルに入れておく。

3,

ボウルに入れて置いた材料、柔らかくなったパン、オリーブオイル、ワインビネガーを少量ずつミキサーにかける。
4,
できあがったものをボウルに移し、塩、胡椒で味付けする。その後冷蔵庫で冷やす。
5,

充分冷えたらお皿によそい、みじん切りしたキュウリ、ピーマン、タマネギ、パンを少量トッピングしていただく。

 

 このトッピングがあるかないかで、食感、歯触りに大きな違いが生まれます。畏友「カルロス」によると、スペインの料理人が

 「ほら、こんな材料を使って作ってるんだぞ!」

 と客に見せつけるために始まったトッピングだといいますが、いや、やっぱりあった方が数倍美味しくなります。

 さらに、畏友「カルロス」からメールが来た。
 「スペインでは、若い女性(セニョリータ)は、ダイエット目的でガスパチョを食べます。男性(セニョール)は、悪酔い防止&二日酔い軽減に食べます。ガスパチョは飲むのではなく、食べるといいます」

 以上、お試しあれ。

 


【初出2003年9月5日】
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